大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』第11回「百年の孤独」

 いよいよストックホルムでオリンピックが始まります。しかし日本選手団はその前に、開会式のプラカードの日本表記をどうするかでもめます。金栗四三は「日本」にすべきと主張しますが、それでは参加各国には分からないから「JAPAN」とすべきだ、と大森兵蔵は主張します。嘉納治五郎は妥協案として「NIPPON」を提示し、それが採用されます。開会式は本格的なロケで、映像の美しさと迫力を堪能できました。話の方はもちろんですが、4K放送ということで映像美にも満足しています。

 競技は100m競争から始まります。三島弥彦は西洋人との圧倒的な体格差・能力差に一時は意気消沈しており、恐怖を拭えたわけではありませんが、覚悟を決めて予選に臨みます。しかし現実は残酷で、まったく通用しませんでした。それでも、初めて11秒台を出したことで、大森は三島の健闘を称え、三島も満足な様子を見せます。三島は今後の日本陸上界を見据えて前向きな様子を見せます。たとえ大敗しても、自分が先駆けとなれば後続もあるだろう、ということでしょうか。

 今回は、1912年の古今亭志ん生(美濃部孝蔵)の場面もそれなりに描かれました。これが現時点では、本作の主題であるオリンピックとあまり上手く接続しているように見えないことも、本作の視聴率低迷の一因でしょうか。しかし、古今亭志ん生の弟子である五りんと、四三と深い関係にある播磨屋との縁も示唆されていますし、今後上手く接続していくのではないか、と期待しています。まあその頃には、視聴率はさらに低迷しているかもしれませんが。本作出演者の醜聞が大々的に報道され、本作への風当たりはさらに強くなった感もありますが、私は本作を楽しんで視聴していますし、この作風を強く支持します。

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