『アナザーストーリーズ』「“太陽にほえろ!”誕生~熱きドラマ、若者たちは走った~」

 BSプレミアムで放送されたので視聴しました。BSプレミアムのドキュメンタリーはBS4Kでも放送されることが多いので、最近ではBSプレミアムの番組を録画して視聴することはほとんどなくなり、大河ドラマ『葵徳川三代』の再放送と映画数本と「ZARDよ永遠なれ 坂井泉水の歌はこう生まれた」を視聴したくらいで、番組表もほとんど確認していなかったため、この放送を危うく見逃すところでした。このように『太陽にほえろ!』を扱った番組が今でも放送されるのは、ありがたいことです。

 内容は、すでに知っていた話も少なからずあったものの、放送開始当初の緊張感が改めて伝わってきて、なかなかよかったと思います。最近亡くなったこともあってか(関連記事)、萩原健一氏の話を中心に最初期の話が多かったのですが、音楽に大野克夫氏を推薦したことや、殉職による降板という本作の大きな特徴を確立したことといい、萩原氏が本作の基本を確立したとも言えるので、当然でしょうか。『太陽にほえろ!』での萩原氏の出演期間は約1年でしたが、その功績・影響はひじょうに大きかったと思います。もっとも、当初は新人刑事として沢田研二氏の起用が検討されており、断られたために萩原氏が起用されたそうで、これは初めて知りました。

 私にとって新鮮だったのは君塚良一氏の話で、君塚氏が『太陽にほえろ!』のアンチテーゼとして『踊る大捜査線』の脚本を執筆した、という話はどこかで読んだ記憶がありましたが、脚本にも関わっていたのはすっかり忘れていました。もっとも、君塚氏の脚本は小川英氏によりほぼ全面的に手直しされたそうですが。調べてみると、君塚氏が関わったのは423話「心優しき戦士たち」(関連記事)と434話「ある誘拐」(関連記事)で、後者はまずまずの面白さでしたが、前者は私にはまったく合いませんでした。どちらも長さん主演なのは、君塚氏の意図なのでしょうか。

 その他に知らなかったというか、初めて聞いたのが、『太陽にほえろ!』終了の打ち上げパーティーでの石原裕次郎氏の肉声です。石原氏は当時すでにかなり体調が悪く、打ち上げパーティーにも出席できなかったのですが、テープにメッセージを吹き込んで送ったそうです。ドラマでのボスの台詞をずっと聞いてきた私からすると、かなり弱弱しい声との印象を受けたのですが、自分の体調の悪さには一切言及せず、今後の話をしているのは石原氏らしいと思います。もっとも、最終回(関連記事)の時点で石原氏の体調の悪さは明らかでしたから、それから数ヶ月経過した時点だと、さらに体調は悪化していたのでしょう。石原氏は52歳で亡くなりましたから、本当に早すぎる死だったな、と改めて残念に思います。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

一係の非常勤
2019年06月21日 23:29
管理人様こんばんは。BSで放送の当該番組は自分も視聴しました。
番組当初の予定では、ショーケンが主役ではなくジュリー(沢田研二)が予定されていたというのは、自分も初めて知りまして新鮮で驚きました。(番組終了から何十年と経過しているのに)

もしジュリーがレギュラーで名作の一本#20『そして、愛は終わった』が製作されていれば、どういう結末の展開になったのかな?と想像が膨らみますが。

新発見である太陽終了時のパーティーで聞かれたボスの、本当に最後の肉声テープも良かったですが、現在も存命で活躍中の俳優インタビューの中で、特に島さん(すいません、テレビで顔を拝見するたびにこう呼んでしまいます)を演じた小野寺昭氏の、マカロニ殉職以後の殿下に対する役作りの苦労話が自分的には新鮮でした。
2019年06月22日 06:00
沢田研二氏が起用されていたら、作風が大きく変わっていたかもしれません。殉職による刑事の交代がなく、放送期間がずっと短くなった可能性もあると思います。

この記事へのトラックバック