今上陛下と先祖が同じ方は皆皇族です

 Twitterで、表題の発言への批判を見かけました。まず元の発言は

旧、元という表現に気を付けるべきだと思います。例えば「旧皇族」です。皇族は血統です。離れても、今上陛下と先祖が同じ方は皆皇族です。事実上、GHQの強制であったいわゆる「皇籍離脱」は書類上の話であり、血の繋がりに関係ありません。しかも占領後は無効にできます。だから、皇族は皇族です。

で、それに対する批判は

今上天皇と先祖が同じなら皆皇族というなら、桓武平氏や醍醐源氏や清和源氏や村上源氏や宇多源氏や嵯峨源氏等の血を引く者は皆皇族

です。確かに、元発言に対して上記批判は有効ですし、そもそも、「今上陛下と先祖が同じ方は皆皇族」ならば、現代人は全員、共通祖先を有しているので皇族となってしまいます。その意味で、元発言にたいして揶揄があっても仕方のないところですが、発言主はウクライナ人のグレンコ・アンドリー(Gurenko Andrii)氏とのことですから、私としてはあまり揶揄する気にはなりません。アンドリー氏は1987年にキエフで生まれ、2010~2011年と2013年~2019年までは日本に留学・滞在し、現在は京都市在住とのことです。

 アンドリー氏は日本語能力検定試験1級に合格したそうですが、そうだとしても、日本語を母語としない人がこうした微妙な政治的問題において日本語文章で自分の考えを的確に表現するのはなかなか難しいと思いますし、ましてや140文字制限のTwitterでの呟きですので、上記の元発言を文字通りに解釈すべきではないかもしれません。日本で生まれ育って日本語を母語とする私からすると、日本語が母語ではない人にとって、話し言葉の習得の難易度はさほど高くはなさそうではあるものの、書き言葉の習得はかなり難易度が高いように思います。実のところ、日本語を母語とし、日本で生まれ育った私も、書き言葉としての日本語には未だに自信を持てません。

 アンドリー氏はこの元発言の前に、

過去の物を表す旧、元という表現に気を付けるべきだと思います。例えば「旧日本軍」「旧皇族」、北方領土の「元島民」は非常に違和感があります。日本軍について言えば、いつの間にか日本は別の国になったのか?どの時代でも日本軍は日本軍です。時代を限定したいなら「帝国陸海軍」と言えばいいです。

発言しており、その後には

旧、元という言葉に気を付けるべきだと思います。例えば、北方領土に住んでいた方々について元島民と言います。私は元という字に違和感があります。島民はソ連による侵略のため、避難さぜるを得ず自分の意思で移住したのではありません。今でも北方領土は彼らの土地です。だから「島民」は正しいです。

発言しています。その意味で、第二次世界大戦後の皇籍離脱が「GHQの強制」だという前提に立てば、「今上陛下と先祖が同じ方」とは、この時に皇籍離脱した皇族とその(父系?)子孫に限定されるのがアンドリー氏の真意なのかな、とも思います。とはいえ、「今上陛下と先祖が同じ方は皆皇族」との発言が迂闊だったことは否定できません。ただ、日本語が母語ではない人のTwitter上での発言の迂闊さをあまり責めるのには疑問も残ります。まあ、上述のように私も日本語を母語としながら書き言葉を使いこなせている自信はありませんし、そもそも日本語を母語としているか否かに関わらず、Twitter上での呟きについて安易に揶揄すべきではないのでしょう。私も、ついTwitter上での変な呟きを嘲笑してしまうことはありますし、時にはこのようにブログで取り上げることもありますが、今後は安易に嘲笑・揶揄するような態度を慎もう、と反省しています。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント