大河ドラマ『麒麟がくる』第37回「信長公と蘭奢待」

 武田信玄の西上もあり、織田信長を見限った足利義昭は、1573年(西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)3月、反信長の兵を挙げますが、武田軍は撤退を始め、朝倉と浅井の援軍も来ず、義昭は信長の命を受けた木下藤吉郎(豊臣秀吉)に捕らえられます。藤吉郎は光秀に、これからは我々の世だ、と言い放ちます。義昭に従った三淵藤英は、信長に従った弟の細川藤孝を裏切り者と罵倒します。三淵藤英は信長に、藤孝とともに岩成友通を攻めるよう命じられ、信長に従って軍功を挙げますが、信長により居城は取り壊しとなり、坂本城の光秀に預けられます。光秀は信長の指示に疑問を抱きますが、主君とはそうしたもので、理不尽な命を下された時にどう付き従うのかが家臣の器だ、と諭します。

 信長は将軍に代わって改元を奏請し、それを誇らしげに語る信長に、光秀は微妙な反応を示しつつ、信長に同意します。1573年8月、信長は浅井家臣の裏切りに乗じて浅井領に攻め込み、援軍として到来した朝倉も破り、1ヶ月ほどで一気に朝倉と浅井を滅ぼします。義昭は追放され、松永久秀は信長に降伏を申し入れます。光秀の進言もあり、信長は久秀の降伏を受け入れます。畿内と周辺の争乱を収めた信長は、蘭奢待の切り取りを朝廷に要求し、光秀は信長の行動に不安を覚えます。信長は朝廷に蘭奢待の切り取りを要求し、正親町天皇は許可します。信長は蘭奢待の一部を正親町天皇に献上しますが、正親町天皇はそれを毛利に与えるよう、三条西実澄に命じます。正親町天皇は、信長の言いなりになるだけではなく、かなりしたたかな人物として描かれており、魅力的です。

 今回は、義昭の挙兵から追放を経て、信長が蘭奢待の拝見を要求するまで描かれました。一気に話が進みましたが、残り7回ですから、そろそろ駆け足でいかないと本能寺の変まで到達しないので、仕方のないところでしょうか。本作では義昭の登場場面は多めで、心情がなかなか丁寧に描かれていたように思います。今後、義昭に出番があるのか分かりませんが、本能寺の変を知った義昭の反応も描いてもらいたいものです。信長の改元奏請と蘭奢待切り取りに見せた光秀の微妙な反応は、信長が増長している、と感じたためでもあるのでしょうが、幕府の下での整然たる秩序を望んでいた光秀にとって、不本意な状況でしょうから、まだ割り切れていないところもあるのだと思います。また、三淵藤英の処遇を巡っても、光秀は信長に疑問を抱きます。こうした信長への違和感の蓄積が、本能寺の変につながっていくのかもしれません。残り7回で今後が駆け足描写になるのは仕方のないところですが、本能寺の変に関しては、視聴者に唐突な印象を与えることはなさそうで、やや楽観しています。

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