再来年(2023年)の大河ドラマは徳川家康が主人公の『どうする家康』

 再来年(2023年)の大河ドラマは、徳川家康が主人公の『どうする家康』に決定した、報道とされました。主演は松本潤氏、脚本は古沢良太氏とのことです。再来年の大河ドラマは戦国時代が舞台になるだろう、とは予想していましたが(関連記事)、徳川家康が主人公とは予想していませんでした。古沢良太氏脚本の作品を視聴したことはありませんが、売れっ子の脚本家であることは知っています。大河ドラマらしからぬ軽い題名ですから、喜劇調で話が進むのでしょうか。古沢氏の作風を知らないので、現時点では私には予想の難しいところですが。

 家康を主人公として少年時代から描く大河ドラマは、1983年放送の『徳川家康』に続いて2作目となります。王道ものを題材として、売れっ子の脚本家と国民的人気を誇るアイドルグループのメンバーを主演とするあたりに、NHKの意気込みが感じられます。近年、大河ドラマの視聴率が低迷していますから、NHKは本作での挽回を企図しているのでしょう。題材・脚本家・主演と、話題を呼ぶ要素が揃っており、期待値はかなり高くなりそうですから、その分大変ではあると思います。質はもちろん視聴率の点でも、何とか成功してもらいたいものです。

 問題となるのは、1983年放送の『徳川家康』の感想記事でも書いたように、家康の長い生涯を1年で描こうとすると、かなり駆け足になってしまうのではないか、ということです。しかも、『徳川家康』は全50回で、初回と最終回は90分の拡大放送でしたから実質52回分だったのに対して、近年の大河ドラマは47回が上限とされているようですから、なおさら心配ではあります。家康ならば逸話は豊富なので、2年かけて放送しても時間を埋めるのに苦労することはなさそうですが、連続テレビドラマで2年連続のほぼ毎週放送は、さすがに現代では難しいでしょうか。

 『徳川家康』では、三河一向一揆も含めて三方ヶ原の戦いまでは本当に駆け足で、小牧・長久手の戦いも意外とあっさり風味でしたが、本作でも、武田との戦いや織田信長との関係や関ヶ原の戦いや大坂の陣など特定の話を丁寧に描き、その他は駆け足気味になるのでしょうか。本多正信が『徳川家康』の時よりもずっと重要人物だとすると、三河一向一揆は丁寧に描かれるかもしれません。長命だった徳川家康を主人公とすると、武田信玄・織田信長・豊臣秀吉・黒田官兵衛・伊達政宗・真田信繁など、過去に大河ドラマで主人公になった人物を序盤から終盤まで登場させられますから、配役も大きな注目を集めそうです。