大河ドラマ『青天を衝け』第7回「青天の栄一」

 今回、徳川家康の解説では江戸時代の漢詩の重要性が指摘され、近代以降の日本社会、とくに第二次世界大戦後には、日本史における漢詩の重要性はあまり意識されていないように思うので、よかったと思います。主人公の渋沢栄一を中心とする農村部の話は、千代をめぐる栄一と喜作の三角関係が描かれました。大河ドラマ愛好者にはこうした話を嫌がる人が多いかもしれませんが、千代は主人公の妻ですし、さほど長くはなかったものの、3人の心理が割と丁寧に描かれていたので、悪くはなかった、というかなかなかよかったのではないか、と思います。また、江戸に出た尾高長七郎が尊王攘夷の動向に突き動かされていくところも、なかなか丁寧な描写になっていて、よいと思います。

 徳川慶喜を中心とする「中央政界」の話では、阿部正弘が没し、井伊直弼と将軍の徳川家定が接近し、いよいよ幕末の政治的激動が始まったことを予感させます。井伊直弼はすでに登場していましたが、これまではほとんど目立たず、モブキャラのようでしたが、今回終盤でやっと目立った感があります。本作では慶喜が重要人物として描かれていますが、幕末政治史の重要人物である父の斉昭だけではなく、母と妻も短い描写ながらキャラが立っています。栄一は幕末の最終段階で海外に行くため、国内の政治情勢は慶喜を中心に描かれ、慶喜の周囲の人物も重要になってきそうですから、今からしっかりキャラを立てておくことは必要でしょう。井伊直弼も以前の登場でもう少しキャラを立てておいてもらいたかったものです。

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