大相撲秋場所千秋楽

 今場所は、白鵬関が自身は感染しなかったものの、期待の新十両の北青鵬関など同部屋で新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)者が出たため、初日から休場となりました。白鵬関が2場所連続皆勤したのは2017年夏場所と名古屋場所が最後となり、もう2場所連続皆勤できるだけの状態ではなさそうですから、白鵬関にとってはむしろ幸いだったとさえ言えるかもしれません。白鵬関は先場所全勝優勝したように、ある程度以上の体調で出場すれば優勝できるだけの力はまだあるので、来場所出場してくれば優勝争いに絡む可能性はありますが、さすがにこうも休場が多いと、稀勢の里関の事例から白鵬関の休場をずっと擁護してきた私も、さすがにやり過ぎかな、と思うようになってきました。それでも、まだ引退勧告すべきではないと思いますが。

 優勝争いは新横綱の照ノ富士関が引っ張り、ひじょうに落ち着いた相撲なので初の全勝優勝を達成するのではないか、と思いましたが、9日目に大栄翔関に敗れました。この一番は、照ノ富士関攻略の見本を示したように思います。今場所の照ノ富士関の落ち着きから負ける姿をなかなか想像しにくかったのですが、幕内復帰後の照ノ富士関がやや苦手としていた力士の一人が大栄翔関だったので、さほどの驚きではありませんでした。大栄翔関が照ノ富士関に勝ったことにより、早々に照ノ富士関の独走とならなかったのは何よりでした。照ノ富士関は12日目にそれまで負けたことのない明生関にも敗れ、この一番も照ノ富士関攻略の見本を示したように思います。

 千秋楽を迎えた時点で、2敗の照ノ富士関を3敗の妙義龍関が追う展開となりました。まず妙義龍関が明生関と対戦し、引き落としで敗れて照ノ富士関の5回目の優勝が決まりました。照ノ富士関は結びの一番で正代関にあっさりと寄り切って勝ち、13勝2敗で場所を終えました。照ノ富士関は新横綱の場所で優勝を果たし、過去には大横綱でも新横綱の場所は苦戦する傾向にあるだけに、見事だと思います。ただ、照ノ富士関は過去の大横綱よりも横綱昇進の時点で経験豊富だっただけに、新横綱での優勝は意外ではありません。

 ただ、照ノ富士関は終盤になって膝の状態が悪化していたようで、幕内復帰後ずっとこの傾向が見られましたから、今後も終盤は苦戦しそうです。照ノ富士関は今場所から横綱土俵入りもやることになり、それも膝への負担になっているのかもしれません。また、今場所は長い相撲もあったので、それも膝の状態を悪化させたのかもしれません。その意味で、照ノ富士関本人も覚悟しているようですが、横綱を長く務めることは難しそうです。照ノ富士関には、今場所は発熱で途中休場となり負け越した豊昇龍関やCOVID-19で全休となった北青鵬関が大関に昇進するまで、何とか横綱を務めてもらいたいものです。

 貴景勝関は初日から3連敗となり、首の状態がかなり悪いように思われたので、大関からの陥落どころか、引退もあるのではないか、とさえ懸念しましたが、その後は立て直し、8勝7敗と何とか勝ち越して角番を脱しました。正代関も随分と不安定なところを見せながらも勝敗と何とか勝ち越しました。ただ、貴景勝関も正代関も大関の地位を保つのが精一杯といった感じで、横綱昇進は難しそうです。とくに貴景勝関は千秋楽の御嶽海関戦の内容も悪く、来場所までにというか、今後立て直せるのか、懸念されます。次の横綱候補として期待できそうなのは豊昇龍関と北青鵬関ですが、まだ大関昇進もまだ時間がかかりそうですし、白鵬関と照ノ富士関が引退したら、しばらく横綱不在が続くかもしれません。

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