白鵬関引退

 白鵬関が引退する意向を固めた、と報道されました。秋場所終了後の記事では、白鵬関もう2場所連続皆勤できるだけの状態ではなさそうと述べましたが、報道によると、今後本場所で横綱として15日間土俵を務めることはできないと判断し、引退を決意したそうです。白鵬関の土俵上の態度への疑問はこれまで当ブログでも述べてきましたが(関連記事)、過去の大横綱や名横綱と比較して、品格が大きく劣るとの評価には大いに疑問が残ります。白鵬関は少なくとも、新興宗教にはまって警官相手に抵抗したり、拳銃を密輸したりしたわけではありません。

 白鵬関は、その偉大な記録だけではなく、野球賭博や八百長問題で揺れて本場所の開催さえできなかった時代も含めて、大相撲の低迷期を支えた功績は称賛されるべきだと思います。気になるのは白鵬関の今後で、すでに日本国籍を取得していますが、まだ親方株を取得していないようです。横綱ならば、親方株を取得していなくとも5年は協会に残れますが、このままでは白鵬関が自分の部屋を開くことはできません。白鵬関は、すでに炎鵬関などの内弟子がおり、弟子育成の手腕にも期待できそうです。以前述べましたが、鶴竜関の前に引退した横綱7人のうち5人が定年よりもずっと前に相撲協会から離れていることもありますから(関連記事)、白鵬関には何とか親方として相撲協会に残ってもらいたいものです。

 白鵬関は一代年寄を与えられると期待していたようですが、上記報道によると、その可能性は低そうです。しかし、これまでの白鵬関の功績を考えれば、一代年寄を認めるべきでしょう。最近、有識者会議で一代年寄の廃止が示唆されましたが、これは白鵬関の引退が近づき、白鵬関に一代年寄を与えないための露骨な口実作りと言うべきで、白鵬関のような大功労者に対して取るべき態度ではないと思います。以前にも述べましたが、白鵬関に対する相撲協会・報道関係者・愛好者の態度には大いに疑問が残ります(関連記事)。私は、苦しい時期の大相撲を一人横綱として支えた白鵬関にはたいへん感謝していますし、ぜひとも協会に残って部屋を開き、弟子を育成してもらいたい、と考えています。

大河ドラマ『青天を衝け』第28回「篤太夫と八百万の神」

 栄一(篤太夫)は明治政府に召喚されることになり、それが仕官要請だと知って断るつもりで上京します。栄一はまず伊藤博文と会い、伊藤は同じく攘夷に身を投じていた栄一をすぐに気に入ったようです。栄一は大隈重信と会い、早速仕官を断りますが、大隈は日本で誰も新たな仕組みまだ知らない中で、誰かがやらねばならない、と言って栄一を説得しようとします。栄一は幕府を倒した明治政府への不満を大隈にぶつけ、大隈とは激論となりますが、全国から優秀な人材を集めて新国家建設に邁進して欲しい、との大隈の熱意に打たれます。

 それでも、明治政府の倒幕にわだかまりがあり、大隈から明治政府の混乱と無能を聞かされた栄一は、駿府に留まり明治政府が倒れるのを待って決起しよう、と慶喜に訴えます。しかし慶喜は、栄一が本心では明治政府で手腕を振るいたいと考えている、と悟っており、栄一に明治政府に仕官するよう命じます。今回は、栄一と慶喜との深いつながりと、慶喜の聡明な人物像を活かした描写になっていました。今回から本格的な明治編と予想していましたが、今回で幕末編に区切りがついたといった感じで、慶喜の出番は減っていくのでしょうか。ただ、栄一と慶喜との関係は明治時代にも続くので(関連記事)、慶喜は終盤まで度々出演するのではないか、と期待されます。