来年の大河ドラマ『平清盛』第二次出演者発表

 来年の大河ドラマ『平清盛』の第一次出演者発表については以前このブログで取り上げましたが、
http://sicambre.at.webry.info/201105/article_12.html
この時は男性陣の配役で、昨日の第二次出演者発表は女性陣の配役でした。
http://www9.nhk.or.jp/kiyomori/pre/04/index.html

 基本的には、華やかさ・見栄えを重視したのか、美形の女優を起用しようとしたのだなあ、と思います。ただ正直なところ、男性陣の出演者発表の時はさらに期待するようになったのですが、今回は、期待の配役と心配な配役が相半ばするといった感じで、失望とまではいきませんが、なんとも複雑な気持ちです。とくに不安なのが、以前にも述べましたが、
http://sicambre.at.webry.info/201101/article_28.html
時代劇には向かない加藤あい氏が清盛の最初の妻を演じることです。この作品では、明子はわりと早い時期に退場するようですが、清盛の最初の妻ですから、重要な役となるでしょう。しかし、2006年1月にテレビ朝日で放送された『風林火山』で由布姫を演じた加藤氏は、外見は強気な美人という感じでよかったものの、演技があまりにもひどく、唖然として途中で視聴を止めたことをよく覚えています。

 加藤氏は、現代劇で見たかぎりでは、若手女優のなかではむしろ上手いほうだと思っていたので、時代劇に向かないのでしょう。ただ、今回加藤氏が演じる清盛の最初の妻である高階明子は、「おとなしく従順な性格」という設定とのことなので、なんとか誤魔化せるかな、とも思いますし、嫌いというわけではなく、むしろ好きな女優なので、6年経過して演技力が向上している、と信じたいものではあります。今は、『風林火山』のような惨事にならないよう、加藤氏の奮闘を願うばかりです。清盛の後妻である時子役の深田恭子氏も、加藤氏と同じく、外見は申し分ないのに演技力に難があります。この作品では、やはり時子がメインヒロインのようですので、かなり不安になります。脚本・演出で、作品全体と調和させつつ、どれだけ深田氏向きの人物像を提示できるかに、成否がかかっているのだろう、と思います。

 建春門院役の成海璃子氏も、外見はよいのですが、この作品と同じく藤本有紀氏の脚本であるNHK土曜時代劇『咲くやこの花』を見た限りでは、時代劇ではまだ力不足なのかな、と思います。成海氏はまだ若いので、成長に期待したいところではありますが。池禅尼役の和久井映見氏は、見栄えもよく、演技も安定しているので、安心して見られそうで、期待大です。常盤御前役の武井咲(名前は「えみ」と読むそうです)氏については、まったく知らないので、予想が難しいのですが、外見は申し分ないので、好演を期待しています。義朝の正室である由良午前役の田中麗奈氏は、失礼ながら、今回の主要女性陣のなかでは容貌がやや見劣りするように思うのですが、演技力で存在感を発揮してもらいたいものです。

 第二次出演者発表の注目は、事前にスポーツ紙に報道されましたが、待賢門院と美福門院です。待賢門院役の檀れい氏についてはよく知りませんし、美福門院役の松雪泰子氏の時代劇での演技力も知りませんが、どちらも外見は申し分なく、女優として長い経歴があるので、この二人の女性と鳥羽法皇、さらにはその周囲の人々も加わる関係は、かなりの見せ場になるのではないか、と期待しています。待賢門院に仕えた堀河局役のりょう氏については、かなり前にテレビドラマで見ただけなのでよく知らないのですが、個性的な演技を期待しています。

 この作品の待賢門院は、「幼少から白河院の寵愛を受け、その孫にあたる鳥羽に入内してからも白河と関係を持ちつづけ、やがて崇徳を宿してしまう」とのことで、この噂は、鎌倉時代初期に成立した『古事談』に見えます。美川圭『院政』では、
http://sicambre.at.webry.info/200905/article_13.html
この噂が流布されたのは、病弱な近衛の後継が本格的に問題になった時期であり、当時の政治状況からして、その黒幕は藤原忠通だと推測されています。藤原忠通の配役は未発表ですが、配役発表済の父である忠実・弟である頼長と比較すると、破天荒なところがあまりなく、ドラマとしては面白みのある人物ではなさそうなので、この作品ではそれほど重要な役割は担わないのかもしれません。

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