大相撲春場所

 春場所を制したのは白鵬関で、千秋楽結びの日馬富士関との一番は熱戦となって盛り上がりました。12日目が終わった時点では、白鵬関が13日目に優勝を決めるのではないか、と思ったのですが、照ノ富士関が13日目に白鵬関を破り、千秋楽まで優勝争いがもつれたのは何よりでした。今場所13勝2敗の好成績を残した照ノ富士関は、近いうちに大関から横綱へと昇進するのではないか、と多くの人に期待されていたでしょうが、今場所はついに覚醒したという感じで、このまま大関まで一気に昇進しそうです。ただ、相撲の上手さなどの点でまだ甘さの残っていることも確かで、横綱に昇進するためにはそこが課題となるでしょう。

 照ノ富士関とともに、多くの人から近いうちに大関から横綱へと昇進することを期待されているだろう逸ノ城関は9勝6敗で今場所を終えました。逸ノ城関には立ち合いなどの点で照ノ富士関以上にまだ課題が多いのですが、それでも今場所は、前に出ていこうとする姿勢が見られ、入幕後ではもっとも内容がよかったのではないか、と思います。逸ノ城関が大関に昇進するのにはもう少し時間がかかるかもしれませんが、まだ若く経験も浅いだけに成長の余地もありそうなので、来場所覚醒して、年内に大関にまで昇進するかもしれません。

 先場所後の審判団批判以降、マスコミとの「冷戦」が続いていた白鵬関は、優勝決定後のインタビューでもぎこちなさが目立ちました。しばらくはマスコミとの「冷戦」が続きそうです。これで白鵬関は34回目の優勝となりますが、優勝回数で単独首位となっても、気力の衰えはないようです。白鵬関は以前語っていたように、36回の優勝が現在の大きな目標になっているようで、それまではなりふり構わず勝ちに行きそうです。白鵬関は2013年以降の14場所で11回目の優勝となり、全盛期が続いているようにも見えますが、近年は全盛期と比較して衰えているのではないか、と私は思います。白鵬関の独走は、白鵬関がさらに充実してきたということではなく、横綱の日馬富士関や鶴竜関の不安定さや、稀勢の里関の伸び悩みといった要因が大きいのではないか、と思います。

 日馬富士関は結びの一番で白鵬関に敗れて照ノ富士関の援護射撃ができず、10勝5敗に終わりました。横綱昇進後の日馬富士関は不安定さが批判されることが多いのですが、それでも歴代の横綱との比較では、日馬富士関は平均以上だと思います。ただ、日馬富士関は一時の貴乃花関や武蔵丸関ほどではないにしても、対戦相手には恵まれているわけですから、もっと何とかならないものか、とは思います。日馬富士関は勢いに乗ると強いだけに、今後も何回か優勝できる可能性はあると思いますが、白鵬関よりも年長なので、このまま優勝できずに引退することになるかもしれません。

 栃ノ心関は千秋楽に何とか勝ち越しました。大怪我の前と比較すると、相撲が上手くなっているとは思うのですが、まだ甘い所が多分にあることは否定できず、今場所も相手の相撲の上手さに翻弄されるところがありました。早く三役に復帰して、勝ち越せるようになってもらいたいものです。大砂嵐関は東前頭十一枚目で11勝4敗でした。今場所も雑な相撲が目立ちましたが、その力強い相撲は魅力的です。大砂嵐関は来場所横綱・大関陣と対戦するでしょうから、楽しみです。

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