ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』504話~507話

504話「バイオレンス」6
 強盗事件が発生し、すぐに犯人は特定されましたが、翌朝、その犯人の死体が発見されます。強盗犯は惨殺されており、誰が犯人なのかということだけではく、なぜそのように殺されていたのか、という謎も残りました。捜査の過程で一人有力な容疑者が浮上しますが、その男性は犯人ではなく、犯行現場を目撃し、犯人を強請っていたのでした。その目撃者も、犯人を強請ろうとして犯人に殺されます。ゴリさんは犯人を強請っていた目撃者の行動から、タクシーの運転手が犯人だと気づきます。

 その犯人は元警察官でした。犯人は警察官時代に、容疑者を逮捕するさいに街中で拳銃を使用して処分され、その一年後には、ナイフで襲ってくる容疑者を格闘のさいに殺してしまい、退職します。犯人は、警官は凶悪犯に黙って殺されねばならないのか、と憤慨していました。吉野はロッキーやドックの警告に従わず、単独で犯人を逮捕しようとしますが、格闘の結果重傷を負ってしまいます。ゴリさんは犯人と単独で対峙し、苦戦しつつも逮捕します。警察官の過剰な正義・暴走・狂気というありふれた題材であり、話としては陳腐なところもありましたが、アクションシーンには迫力があったと思います。


505話「ジプシーの涙」8
 原が登場してからこれで12話目となりますが、やっと登場回に次ぐ単独主演作となります(この間にラガーとのダブル主演作はありましたが)。原を演じる三田村邦彦氏が多忙ということで、原の主演作は少なかったのでしょうが、そのために、原のキャラが中途半端なまま終わった感があるのは残念です。話は、ある殺人事件をめぐる姉妹の絆が軸になって進みます。妹は早々に殺人を自白しますが、一係は妹が姉を庇っているのではないか、と疑います。

 一係が捜査を進めていくと、姉妹の両親は火事で亡くなり、引き取られた先の親戚に虐待された後、その家を出て二人で暮らしてきたことが分かります。姉妹の境遇は原と似ていました。一係は妹が姉を庇っているのではないかと疑い、証拠を見つけて姉を逮捕します。しかし原は、姉の表情に疑問を抱き、捜査を続けます。結局、真犯人は妹で、姉妹で工作をして姉が犯人であるかのように見せかけていたことが明らかになります。原と姉妹との境遇が重なっていたことや、話が二転三転したことなど、なかなか工夫された話になっており、楽しめました。


506話「消えたロッキー」5
 一係の刑事が誘拐される話は『太陽にほえろ!』ではたまにありますが、今回はロック―が誘拐されます。ロッキーが誘拐されたのは、やむを得ない事情ではなく、明らかにロッキーの失態なので、感情移入しにくいところがありましたが、時効目前の事件と絡めて話は工夫されていたように思います。この時期の話はほとんどそうなのですが、少なくとも1回は視聴しているはずなのに、内容をほぼ忘れてしまっています。今回の話もほとんど忘れており、そのためにかえってまずまず楽しめました。ただ、全体的に盛り上がりに欠けた感は否めません。


507話「この街で・・・・・・」6
 真昼に画廊で殺人事件が発生し、ラガーは殺人事件の目撃者に食い下がり、証言を得ようとします。ラガーは何とか証言を得てモンタージュ写真を作製し、聞き込みの結果、容疑者が浮上します。しかし、証拠も動機もなかなかつかめず、捜査は難航します。さらに、その容疑者にはアリバイがあることも分かりました。捜査が行き詰るなか、もう一人容疑者が浮上し、目撃者が襲われます。目撃者はラガーの前から姿を消し、ラガーは必死に目撃者を追います。その様子を偶然見ていた最初の容疑者の協力もあり、事件は解決します。谷隼人氏がゲストだったのですが、途中までは一容疑者として扱われていただけで目立たず、意外に思っていたところ、後半になって見せ場がありました。未熟なラガーの熱意が、人間関係で傷ついていた目撃者と最初の容疑者の心を変えていった、という話はまずまず面白かったと思います。ただ、真犯人の人物像や動機がほとんど描かれなかったのは残念でした。『太陽にほえろ!』では定番の、若手刑事の悲恋ものとしての性格もあります。

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