テーマ:自然科学

裸子植物の進化とゲノム重複

 裸子植物の進化とゲノム重複に関する研究(Stull et al., 2021)が報道されました。動物では2本以上の染色体を持つ「倍数体」は珍しいものの、植物ではよく見られます。一般的に食べられている果物や野菜のほとんどは、近縁種同士の交配によって生まれた倍数体で、小麦やピーナッツやコーヒーやオーツ麦やイチゴなど、多くの植物は、DNAの…
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中生代の巨大魚竜

 中生代の巨大魚竜に関する研究(Sander et al., 2021)が公表されました。日本語の解説記事もあります。現在、クジラは地球最大の生物ですが、5500万年というその進化史の約90%の期間をかけて、現在のような巨大海洋生物へと進化しました。最初に海を泳いだ巨大海洋生物はクジラではありませんでした。この研究は、アメリカ合衆国ネバ…
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白亜紀前期の恐竜の足跡

 白亜紀前期の恐竜の足跡に関する研究(Navarro-Lorbés et al., 2021)が公表されました。この研究は、スペインのラ・リオハ州で発掘された白亜紀前期(1億4500万~1億50万年前)の2つの足跡群(La Torre 6A-14行跡とLa Torre 6B-1行跡)を解析しました。La Torre 6A-14行跡には、…
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ヘビ毒と哺乳類の唾液タンパク質の共通起源

 ヘビ毒と哺乳類の唾液タンパク質の共通起源に関する研究(Barua et al., 2021)が公表されました。日本語の解説記事もあります。ヘビや一部のトカゲ、さらに一部の哺乳類には、噛みついて毒液を出すものがおり、これらの系統は3億年以上前に分化した、と推測されています。以前の研究で、哺乳類の唾液腺とヘビの毒腺では制御遺伝子の一群の活…
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ヒトの原腸形成

 ヒトの原腸形成に関する研究(Tyser et al., 2021)が公表されました。原腸形成は、全ての多細胞動物の基本的な過程で、初期胚(胞胚)が3つの胚葉を持つ胚(原腸胚)に変化する、初期胚発生における決定的な瞬間です。原腸形成により、基本的なボディープランが最初に定められます。原腸形成は、空間的なパターン形成と協調した細胞多様性を…
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ヘモグロビンの進化

 取り上げるのがたいへん遅れてしまいましたが、ヘモグロビンの進化に関する研究(Song et al., 2020)が報道されました。赤血球は哺乳類に特有ではありません。この色は、脊椎動物だけではなく環形動物(最も有名なメンバーがミミズであるワームファミリー)、軟体動物(とくに池のスネイル)、甲殻類(ミジンコ)の循環系にも見られる、酸素の…
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チリで発見されたアンキロサウルスの新種

 チリで発見されたアンキロサウルスの新種に関する研究(Soto-Acuña et al., 2021)が報道されました。装甲を持つ恐竜(装盾類)は、剣竜類の対をなす棘や、進化した曲竜類(鎧竜類)の重い棍棒状の構造など、尾に特殊化した武器を進化させたことでよく知られています。かつてパンゲア超大陸の一部だった北方のローラシア大陸で発見された…
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意思決定における不確実性の解消

 意思決定における不確実性の解消に関する研究(Mukherjee et al., 2021)が公表されました。視床背内側核と前頭前野の間の相互作用は、認知にきわめて重要です。ヒトでの研究から、これらの相互作用が意思決定において不確実性を解消している可能性が示されていますが、前頭前野に投射する視床領域には複数の細胞タイプがあり、これらの異…
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新疆ウイグル自治区で発見された新たな恐竜

 中華人民共和国新疆ウイグル自治区で発見された新たな恐竜に関する研究(Wang et al., 2021)が公表されました。この研究は、以前に新疆ウイグル自治区のトルファン-ハミ盆地で発見され、白亜紀前期(1億3000万~1億2000万年前頃)と推定された3点の化石断片(脊椎骨と胸郭)を分析し、この遺骸化石の特定の特徴(脊椎胸郭構造)を…
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中華王朝の崩壊と火山噴火との関連

 中華王朝の崩壊と火山噴火との関連に関する研究(Gao et al., 2021)が公表されました。産業革命以前の時代には、火山の噴火が主因となった気候の突然変化により、農作物の生育期の気温が低下し、降水量が減少して、農業生産性の低下がよく起きました。907年の唐王朝の崩壊と1644年の明王朝の崩壊は、旱魃現象と寒冷化現象に結びついてい…
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カンブリア紀前期に出現した苔虫動物

 カンブリア紀前期における苔虫動物の出現を報告する研究(Zhang et al., 2021)が公表されました。外肛動物としても知られる苔虫動物は、水生で大部分が固着性の濾過摂食する触手冠動物で、モジュール式の群体(クローン)が有機質または石灰質の外骨格を構築します。苔虫動物は海藻に似た(起立性の)群体あるいは被覆性の群体を形成し、見過…
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ゾウにとって強力な選択圧となる象牙の密猟

 ゾウにとって密猟が強力な選択圧になることを報告した研究(Campbell-Staton et al., 2021)が公表されました。日本語の解説記事もあります。この現象は以前から報道されていました。この研究は、モザンビーク内戦(1977~1992年)中とその後、モザンビークのゴロンゴーザ(Gorongosa)国立公園に生息するアフリカ…
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ネコの毛皮の模様の遺伝的基盤

 ネコの毛皮の模様の遺伝的基盤に関する研究(Kaelin et al., 2021)が報道されました。これまでの研究から、しま模様のタビーなどイエネコの毛色のパターンは、体毛の成長期に隣接する毛包から構成される毛包群よりそれぞれ異なるタイプのメラニン色素が産生されて出現する、と明らかになっています。しかし、毛包から産生されるのが黒色メラ…
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鱗竜類の起源

 鱗竜類の起源に関する研究(Martínez et al., 2021)が公表されました。双弓類爬虫類の初期進化については、主竜形類(ワニ類や鳥類や非鳥類恐竜類)と鱗竜形類の間で、起源および初期進化に関する理解に顕著な差異が存在する、という特徴があります。鱗竜類は有鱗爬虫類で、有鱗目(トカゲ類とヘビ類)とニュージーランドで見られる爬虫類…
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一卵性双生児に特異的なエピジェネティック・シグネチャー

 一卵性双生児に特異的なエピジェネティック・シグネチャーに関する研究(van Dongen et al., 2021)が公表されました。全ての妊娠の12%は多胎妊娠として始まると推定されていますが、多胎出産に至るのは全妊娠のわずか2%です。こうした状態は、バニシングツイン症候群として知られています。一卵性双生児が発生する原因は未だに解明…
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後期更新世のゾウの足跡

 後期更新世のゾウの足跡に関する研究(de Carvalho et al., 2021)が公表されました。この研究は、スペイン南西部のウエルバ(Huelva)にある「マタラスカーニャのゾウの踏み跡(Matalascañas Trampled Surface)」で発見された、後期更新世(129000~11700年前頃)のゾウの行跡(連続し…
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白亜紀-古第三紀の大量絶滅後に進んだヘビの多様化

 白亜紀-古第三紀の大量絶滅後にヘビの多様化が進んだことに関する研究(Klein et al., 2021)が公表されました。6600万年前頃となる白亜紀-古第三紀の大量絶滅事象は、地球上の生物種の推定76%の消失をもたらしましたが、その後、脊椎動物のいくつかの分類群で種の多様性が増大しました。しかし、大量絶滅事象がヘビの進化に及ぼした…
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孵化直後の翼竜類の飛行能力

 孵化直後の翼竜類の飛行能力に関する研究(Naish et al., 2021)が公表されました。翼竜類は、三畳紀とジュラ紀と白亜紀(2億2800万~6600万年前頃)に存在していた空を飛ぶ爬虫類の一種です。化石化した翼竜の卵と胚はほとんど見つかっておらず、孵化したばかりの個体と小さな成体を区別することも難しいため、孵化したばかりの翼竜…
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北極マンモスの生涯にわたる移動

 北極マンモスの生涯にわたる移動に関する研究(Wooller et al., 2021)が報道されました。日本語の解説記事もあります。マンモスは最も広く研究されている氷河期を象徴する動物の1種であるにも関わらず、化石からだけだと、マンモスの生活における静的で特異的でありがちなことしか推測できないため、自然界でのその生活史についてはほぼ分…
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ハチの個体数減少に対する農薬の影響

 ハチの個体数減少に対する農薬の影響に関する研究(Siviter et al., 2021)が公表されました。広範に報告されている花粉媒介者の減少は、世界的に懸念されています。それは、世界の食料安全保障と野生生態系にとっての脅威だからです。ハナバチの個体群に対しそれぞれが単独で有害となる人為的ストレッサー(農薬や寄生虫や栄養的ストレス要…
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昆虫のコミュニケーションの起源

 昆虫のコミュニケーションの起源に関する研究(Schubnel et al., 2021)が公表されました。多くの昆虫は、翅の形や色に加えて、翅が発する音を使って、交尾相手を引き寄せたり、捕食者から逃れたりしています。こうした行動が、いつ、どのようにして進化したのか、まだ分かっていません。それは、コミュニケーションに使われている構造と他…
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最古の動物の証拠

 最古の動物の証拠に関する研究(Turner., 2021)が報道されました。分子系統学から、後生動物が新原生代の初期に出現したと示されていますが、物的証拠は欠如しています。原生代の動物化石の探索は、予想される体の特徴が不確かであるために進展していません。海綿動物は既知の動物の中で最も祖先的な部類であることから、未発見の原生代後生動物の…
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ブチハイエナの社会構造

 ブチハイエナの社会構造に関する研究(Ilany et al., 2021)が公表されました。日本語の解説記事もあります。動物の社会的ネットワークの構造はあらゆる社会過程、および健康状態と生存と繁殖成功に重要な役割を果たしているにも関わらず、野生において社会構造を決める一般的な仕組みは依然として解明されていません。社会的相続と呼ばれる提…
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小惑星の衝突前に減少し始めていた恐竜の多様性

 恐竜の多様性が小惑星の衝突前に減少し始めていた可能性を報告した研究(Condamine et al., 2021)が公表されました。メキシコのチクシュルーブに大型の小惑星が衝突したことが、6600万年前頃となる非鳥類型恐竜の大量絶滅(白亜紀末の大絶滅)の原因だったことについては、幅広い合意があります。しかし、この小惑星が衝突する前に恐…
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白亜紀後期の小惑星衝突にさかのぼる現代の熱帯多雨林の起源

 現代の熱帯多雨林の起源が白亜紀後期の小惑星衝突にさかのぼることを報告した研究(Carvalho et al., 2021)が公表されました。日本語のサイトからの解説記事もあります。6600万年前頃となる白亜紀後期の衝突は、世界中の生態系に壊滅的な被害を及ぼしましたが、熱帯林に及ぼした長期の影響は謎のままでした。これはおもに、熱帯林にお…
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ハチを殺虫剤から守れるかもしれない微小粒子

 ハチを殺虫剤から守れるかもしれない微小粒子に関する研究(Chen et al., 2021)が公表されました。花粉媒介生物は、世界の食料生産のために生態系機能を維持する上で不可欠です。しかし、殺虫剤への曝露は、全世界で花粉媒介生物が減少する主要な原因の一つになっています。有機リン化合物は殺虫剤として広く使用されており、ミツバチやマルハ…
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暁新世後期の哺乳類の足跡化石

 暁新世後期(6600万~5600万年前頃)の哺乳類の足跡化石に関する研究(Wroblewski, and Gulas-Wroblewski., 2021)が公表されました。この研究は、植物と花粉の化石を用いた年代測定により5800万年前頃と決定された区域で1000m以上にわたる足跡化石を調査して撮影し、複数種の行跡を特定しました。1つ…
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被子植物の起源

 被子植物の起源に関する研究(Shi et al., 2021)が公表されました。化石証拠から、前期白亜紀または白亜紀の中頃には花を咲かせる植物が存在した、と明らかになっていますが、独立した生物群としての被子植物(顕花植物)の祖先は、明確にそれとは認識できないまでも、そのずっと前から存在した可能性を示す手掛かりが増えつつあります。被子植…
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初期中新世のサメ類の大量絶滅

 初期中新世のサメ類の大量絶滅に関する研究(Sibert, and Rubin., 2021)が報道されました。日本語の解説記事もあります。研究データによると、今日のサメ類の多様性はかつてのサメ類の多様性のわずか一部に過ぎません。古代の海洋生態系について分かっていることの大半は、岩石と化石記録から得られたもので、そうした試料は一般的に浅…
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外来のマングースによる在来のカエルの進化

 外来のマングースによる在来のカエルの進化に関する研究(Komine et al., 2021)が公表されました。日本語のサイトからの解説記事もあります。もともと強力な捕食者がいない島の在来種は、あまり「逃げず」、新たに侵入してきた外来の捕食者に簡単に食べられてしまう、と知られています。その中でも、新たな捕食者からうまく逃げられない個体…
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