テーマ:自然科学

火星の生命体の手がかりになるかもしれないアタカマ砂漠の微生物

 火星表面の環境に似ていることでよく知られている、チリ北部のアタカマ砂漠の微生物に関する研究(Azua-Bustos et al., 2019)が公表されました。この研究は、微生物が風で運ばれる塵粒子とともにアタカマ砂漠を移動できるかどうか、調査しました。その目的は、アタカマ砂漠の微生物がどこで生まれたのかを明らかにすることで、これは、…
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森林火災の増加による北方林からの炭素放出

 森林火災の増加による北方林からの炭素放出に関する研究(Walker et al., 2019)が公表されました。北方林で自然発生する火災は、おもに有機土壌の燃焼を通して大気中へ大量の炭素を放出します。しかし、これらの火災では毎回、燃えた層の下の土壌の一部の土壌が燃焼を免れ、その後の度重なる火災を経て、土壌に閉じ込められた有機土壌炭素(…
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腸内の細菌断片中和による自己免疫の改善

 腸内の細菌断片中和による自己免疫の改善に関する研究(Huang et al., 2019)が公表されました。細菌は強力な免疫系活性化因子です。以前の研究では、ヒトの微生物相(ヒトの体内や体表に正常に生息している細菌)と自己免疫疾患の発症に関係がある、と示唆されています。また、微生物相から細胞壁の断片が血液中に放出される可能性があること…
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クサウオの形態とゲノム

 クサウオの形態とゲノムに関する研究(Wang et al., 2019)が公表されました。海面下6000~11000mは、海洋の深度区分で最も深い領域です。超深海と呼ばれるこの領域は、高い静水圧・暗黒・低温・低酸素濃度・食物資源の欠乏により、地球上で有数の過酷な場所です。しかし超深海では、クサウオ類など数百種の生物が見つかっています。…
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ヨーロッパのホラアナグマの絶滅における現生人類の影響

 ヨーロッパのホラアナグマ(Ursus spelaeus)の絶滅における現生人類(Homo sapiens)の影響に関する研究(Gretzinger et al., 2019)が公表されました。この研究は、スイス・ポーランド・フランス・スペイン・ドイツ・イタリア・セルビアと、ヨーロッパの東部・中央部・西部の14地点で採取した骨試料からホ…
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フィンランド人のエキソーム塩基配列解読

 フィンランド人のエキソーム塩基配列解読に関する研究(Locke et al., 2019)が公表されました。エキソーム(ヒトゲノムのタンパク質コーティング領域)塩基配列解読研究は通常、複雑な形質に大きな影響を及ぼす有害なアレル(対立遺伝子)の特定に関しては、そうした遺伝子の大半がまれであるために、検出力が不充分とされています。フィンラ…
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子宮内無菌仮説

 子宮内無菌仮説に関する研究(de Goffau et al., 2019)が公表されました。人間の胎盤は、健康な妊娠では微生物のいない無菌環境だと長い間考えられてきました。最新のゲノム塩基配列解読法を用いた以前の研究では、子宮内で細菌のDNAが検出され、無事出産した女性と妊娠合併症を経験した女性とでは子宮内の微生物の組成が異なっている…
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二酸化炭素排出源だった熱帯

 熱帯は二酸化炭素排出源だった、と報告した研究(Palmer et al., 2019)が公表されました。熱帯の陸上生態系では、植物と土壌に大量の炭素が貯留しています。この炭素の運命(生物圏への炭素の貯留が続くのか、二酸化炭素として大気中に放出されるのか)を予測することは、熱帯全体の観測結果が少ないために困難でした。この研究は、複数の人…
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気候変動懐疑論者のメディアにおける可視性の評価

 気候変動懐疑論者のメディアにおける可視性の評価に関する研究(Petersen et al., 2019)が公表されました。この研究は、気候変動懐疑論者の可視性と権威性の生成に関する調査を行ない、気候変動懐疑論者(学者・科学者・政治家・実業家)386人と、気候変動の一因が人間の活動だとする見解に同意する気候科学者386人の、デジタルフッ…
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肉食と菜食の環境への影響

 肉食と菜食の環境への影響に関する研究(Eshel et al., 2019)が公表されました。この研究は、コンピューターモデルを用いて、牛肉のみ、またはアメリカ合衆国の主要な3種類の肉(ウシ・トリ・ブタ)の代わりになる野菜を使った食事(数百種類)を考案しました。野菜を使った食事は、おもにダイズ・ピーマン・カボチャ・ソバ・アスパラガスに…
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紅藻類の姉妹群である非光合成捕食

 紅藻類の姉妹群である非光合成捕食についての研究(Gawryluk et al., 2019)が公表されました。紅色植物門(紅藻類)は、色素体の一次細胞内共生起源という特徴を共有する真核生物の巨大系統群(スーパーグループ)である、アーケプラスチダ(古色素体類)を構成する3系統の1つで、残り2系統は、緑藻類および緑色植物からなる緑色植物門…
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サハラ砂漠以南のアフリカにおける地下水の復元力

 サハラ砂漠以南のアフリカにおける地下水の復元力に関する研究(Cuthbert et al., 2019)が公表されました。サハラ砂漠以南のアフリカの人間社会は、地下水を含む水資源の持続可能性に深く依存しています。地下水の涵養についての観測結果は乏しく、そうした結果の統合が困難なため、地下水涵養が降水・気候・地質によりどのように制御され…
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頻繁に手が触れる場所における多剤耐性菌の存在度

 頻繁に手が触れる場所における多剤耐性菌の存在度に関する研究(Cave et al., 2019)が公表されました。この研究は、感染症を引き起こすと知られている細菌群である抗生物質耐性ブドウ球菌の存在度を比較するため、ロンドン東部とロンドン西部で人間の手が触れることの多い部位の表面を検査用綿棒で拭き取って試料を採取しました。具体的には、…
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ヒトスジシマカの根絶方法

 ヒトスジシマカの根絶方法に関する研究(Zheng et al., 2019)が公表されました。ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)は世界各地に侵入している蚊で、デング・チクングニア・ジカなどのウイルスの伝播を媒介します。ヒトスジシマカの個体数を従来の手法によって減らすのは難しいと証明されています。放射線照射によって雄を不…
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神経性無食欲症の遺伝的基盤

 神経性無食欲症の遺伝的基盤に関する研究(Watson et al., 2019)が公表されました。神経性無食欲症は、複雑で重篤な疾患で、死亡率は他の精神疾患よりも高いとされています。この研究は、神経性無食欲症遺伝学イニシアチブ(Anorexia Nervosa Genetics Initiative)と精神医学ゲノミクスコンソーシアム…
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鳥の胚は卵の中で成鳥の警戒声を知覚する

 鳥の胚の警戒声知覚に関する研究(Noguera, and Velando., 2019)が公表されました。多くの種において、胚は両親からホルモンや音声によって情報を受け取っており、こうした情報は、出生後の環境に対処するために発生をプログラムするのに役立っています。巣の中で卵として発生する種では、発生の速さを卵の振動によって伝えられるた…
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熱帯林の再生に役立っているかもしれないタマリン

 タマリンが熱帯林の再生に役立っているかもしれない可能性を報告した研究(Heymann et al., 2019)が公表されました。この研究は、1990年に森林伐採があり、2000年までバッファローの牧草地として使用されていた、ペルーのアマゾン川流域で観察した小型のサルである、クチヒゲタマリン(Saguinus mystax)と黒額タマ…
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新たに発見された強靭なクモ糸を生み出すタンパク質

 新たに発見された強靭なクモ糸を生み出すタンパク質に関する研究(Garb et al., 2019)が公表されました。ダーウィンズ・バーク・スパイダー(Caerostris darwini)の巣は、既知のクモの巣の中で最も大きく、最長25メートルの糸により作られています。このクモの巣の構造的輪郭を作り出すために使用されている牽引糸は、最…
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過去2000年間における最近の気候変動の位置づけ

 過去2000年間における最近の気候変動の位置づけに関する3本の論文が公表されました。過去2000年間の気候変動性については議論が繰り広げられてきました。とくに注目すべき時期としては、中世の気候異常、小氷期、気候に対する人間の影響に対応した過去150年間の急速な温暖化などがあります。これらの時期の範囲を決定することは、過去に気候変動性を…
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気候変動のスピードについていけない動物の適応

 気候変動と動物の適応に関する研究(Radchuk et al., 2019)が公表されました。気候変動は、動物種のこれまでのフェノロジー(繁殖や渡りなどのライフサイクル上の出来事のタイミング)が現在の気候に合っていないことを意味しています。動物種は、そのフェノロジーを変えることで気候変動に応答できる可能性を秘めていますが、その行動や発…
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老化した脳における免疫浸潤

 老化した脳における免疫浸潤についての関する研究(Dulken et al., 2019)が公表されました。哺乳類の脳では、神経幹細胞や神経前駆細胞とその他のいくつかの細胞型から構成される神経原性ニッチ内において、新しいニューロンを産生する能力があります。神経原性ニッチの機能と新しいニューロンを産生する能力は年齢とともに低下し、この影響…
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足の役に立っている足裏のタコ

 足裏のタコ(胼胝)が足の役に立っていることを報告した研究(Holowka et al., 2019)が公表されました。裸足で歩く習慣のある人の足裏には分厚いタコが自然にでき、歩きづらい地面や滑りやすい地面を歩くさいに足裏を保護します。現代の靴にも同じような保護効果がありますが、足裏で触刺激を知覚する能力が低下します。分厚いタコによる足…
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収穫安定性を高める作物の多様性

 作物の多様性と収穫安定性の関係についての研究(Renard, and Tilman., 2019)が公表されました。食料システムの安定は、世界的な食料需要の増加や低水準の穀物備蓄量や気候変動のために、世界規模でも国家規模でも脅かされています。オーストラリアやロシアやアメリカ合衆国など世界の主要な農業地域の一部では、過去10年間に旱魃と…
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睡眠の起源(追記有)

 睡眠の起源に関する研究(Leung et al., 2019)が公表されました。睡眠は、動物界の系統樹上の全ての枝について、行動基準を用いて記述されています。ヒトの場合には、主要な電気生理学的特徴、すなわち深睡眠と急速眼球運動睡眠(レム睡眠)が突き止められています。こうした睡眠状態は、他の哺乳類・鳥類・爬虫類にも見つかっていますが、ヒ…
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農場の室内塵の微生物と都会の子供の喘息減少

 農場の室内塵の微生物と都会の子供の喘息減少に関する研究(Kirjavainen et al., 2019)が公表されました。喘息の発症は都会化に関連があるとされており、それは室内塵(ハウスダスト)から重要な微生物種が失われたことと関係しているかもしれません。こうした種はまだ農場には存在していますが、農場の細菌が都会環境中に存在した場合…
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一流のスポーツ選手のパフォーマンスと腸内微生物叢の関係

 一流のスポーツ選手のパフォーマンスと腸内微生物叢(ヒトの体内に住む微生物群、マイクロバイオーム)の関係についての研究(Scheiman et al., 2019)が公表されました。ヒトの微生物叢が健康に影響する、と知られています。以前の研究では、運動と微生物叢の変化との関連が示されましたが、こうした微生物叢の変化がスポーツ選手のパフォ…
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腸内細菌の治療による心血管系リスクのある患者の健康状態の改善

 腸内細菌の治療による心血管系リスクのある患者の健康状態の改善に関する研究(Depommier et al., 2019)が公表されました。心血管代謝疾患の世界的な広がりを打ち勝つために、科学者たちは、腸内微生物相を標的とした介入に関心を向けるようになっています。動物モデルでの以前の研究では、腸内細菌の一種であるアッカーマンシア・ムシニ…
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人間の活動が盛んな地域で雄だけの群れを形成するアジアゾウ

 アジアゾウの群れ形成に関する研究(Srinivasaiah et al., 2019)が公表されました。アジアゾウは絶滅が強く危惧されています。この研究は、耕作地で採餌するアジアゾウでは、青年期の雄だけの大規模な群れが複数年にわたって共同生活を続ける傾向にある、と明らかにし、この行動が危機に瀕した生息地で生き残るためのリスク管理戦略で…
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「外来」鳥類の新しい生息地での定着

 「外来」鳥類の新しい生息地での定着に関する研究(Redding et al., 2019)が公表されました。人間の活動により世界の姿が変わりつつある中で、外来種の個体群は増加の一途をたどり、その速度はますます高まっていて、外来種が在来種との競争に勝利して、在来種の絶滅につながることもあるなど、外来種の問題が深刻化しています。しかし、新…
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昆虫の卵の独特な進化

 昆虫の卵の独特な進化に関する研究(Church et al., 2019)が公表されました。この研究は、昆虫の卵が、サイズに関するさまざまな進化理論を検証するための強力な系であることを明らかにしました。昆虫の卵は多様ですが、量的形質を用いれば、近縁関係にない系統間の比較も可能となります。この研究では、既発表の論文における昆虫の卵に関す…
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