テーマ:社会科学

銀行員文化と不誠実さ

 銀行員文化と不誠実さに関する研究(Rahwan et al., 2019)が公表されました。現在、社会科学はいわゆる「再現性の危機」に曝されています。研究室やクラウドソースのワーカープラットフォームのような利用しやすい集団からきわめて影響力のある知見が得られても、それらは必ずしも再現可能ではありません。利用しづらい集団から得られた知見…
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乳幼児死亡率の地理的格差

 乳幼児死亡率の地理的格差に関する研究(Burstein et al., 2019)が公表されました。小児(5歳未満)の死亡は全世界で減少しており、1950年に1960万人だった死亡数が2017年には540万人となり、2017年の小児の死亡の93%は、中低所得国で起きています。国連の持続可能な開発目標(SDG)のターゲット3.2は、予防…
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平等と協力の関係

 平等と協力の関係に関する研究(Hauser et al., 2019)が公表されました。直接互恵性は、反復的な相互作用に基づく協力の進化における効果的な機構です。直接互恵性には、相互作用する個人同士が十分に平等で、協力または裏切りによって各人が同等の結果に直面することが必要とされます。公共財ゲームのような互恵性モデルの大多数ではこれま…
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気候変動懐疑論者のメディアにおける可視性の評価

 気候変動懐疑論者のメディアにおける可視性の評価に関する研究(Petersen et al., 2019)が公表されました。この研究は、気候変動懐疑論者の可視性と権威性の生成に関する調査を行ない、気候変動懐疑論者(学者・科学者・政治家・実業家)386人と、気候変動の一因が人間の活動だとする見解に同意する気候科学者386人の、デジタルフッ…
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性善説と性悪説

 性善説と性悪説は、一般的には二項対立的に把握されていると思います。性善説と性悪説のどちらが正しいのか、といった問いかけは、そう頻繁にあるものではないとしても、きょくたんに珍しいものでもないでしょう。ネット上はとくにそうですが、「現実主義者」を自認している人の声は大きいので、「性善説は間違っており、性悪説が正しい」という見解は間違ってい…
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暴力的犯罪を抑止しない懲役刑

 懲役刑と暴力的犯罪の抑止に関する研究(Harding et al., 2019)が公表されました。刑事上の有罪判決後に収監を行なう一般的な動機は、懲役刑が将来の暴力的犯罪を抑止するだろう、という考えにあります。理論上、未来の暴力的犯罪の抑止は、犯罪行動の機会を奪ったり、更正の機会を提供したり、将来の犯罪への関与を阻止したりすることで達…
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自然災害による世界の輸送インフラの被害額の評価

 自然災害による世界の輸送インフラの被害額の評価に関する研究(Koks et al., 2019)が公表されました。この研究は、世界の道路および鉄道の資産データとハザードマップを用いて、世界の輸送インフラが、熱帯性低気圧、地震、陸面氾濫による洪水、河川の氾濫による洪水、沿岸洪水などの自然災害にどれほど曝されており、これらの自然災害がどれ…
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俳優人生の予測

 俳優人生の予測に関する研究(Williams et al., 2019)が公表されました。映画俳優の失業率は90%で、俳優の仕事で生計を立てている者はわずか2%ほどであるため、単純に充分な仕事(持続的生産性)のあることが、多くの俳優にとっての成功を意味しています。この研究は、世界的なデータベースを用いて、1888~2016年の200万…
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乳幼児期の教育的介入と成人後の社会的意思決定の関係

 乳幼児期の教育的介入と成人後の社会的意思決定の関係についての研究(Luo et al., 2018)が公表されました。アベセダリアン・プロジェクト(ABC)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州で実施された介入研究で、同州内の複数のリスクを抱える低所得家庭において1972~1977年に誕生した新生児に対して、生後5年間にわたって教育支援…
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ツイッター上で信頼性の低いコンテンツを拡散しているソーシャルボット

 ツイッター上でのソーシャルボットの役割に関する研究(Shao et al., 2018)が公表されました。ソーシャルボットがソーシャルメディア上で信頼性の低い情報源からの記事の拡散と視認性に大きく寄与していると考える人は多く、インターネット媒体がそれらに制限を加えるよう求められていますが、そうした関与を示す証拠は、これまでのところ根拠…
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人工知能AIが抱える道徳的ジレンマ

 人工知能AIが抱える道徳的ジレンマに関する研究(Awad et al., 2018)が公表されました。人工知能の急速な発展にともない、機械がどのようにして道徳的な意思決定を行なうのかに関して懸念が生じており、機械の振る舞いを導くべき倫理原則についての社会的期待を定量化することが大きな課題となっています。この課題に取り組むため、本論文は…
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ジェンダー差と経済的発展およびジェンダー平等性との関係

 ジェンダー差と経済的発展およびジェンダー平等性との関係についての研究(Falk, and Hermle., 2018)が公表されました。リスクを取ること・忍耐・利他主義・積極的および消極的相互主義・信頼といった基本的な選好は、人間の行動の基礎となります。経済学や心理学の諸研究は、選好における重要なジェンダー差を報告しており、職業選択や…
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志望大学の選択と大学での学業成績に対する遺伝的影響

 志望大学の選択と大学での学業成績に対する遺伝的影響に関する研究(Smith-Woolley et al., 2018)が公表されました。この研究は、3000人の被験者と3000組の双生児から得た遺伝情報を解析して、若年成人の大学教育に関連する指標の個人差を遺伝子によってどの程度説明できるのか、調べました。この研究は、一卵性双生児と二卵…
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家畜と野生動物の共存が有益になる可能性

 家畜と野生動物の共存が有益になる可能性を報告した研究(Huypens et al., 2018)が公表されました。地球全体で見ると、野生動物の大半は保護区外に住んでいるため、野生動物と人間のそれぞれの要求の潜在的な衝突を生み出しています。こうした問題の典型例がアフリカ東部のサバンナで、ゾウやキリンなどの野生種の生息地であるとともに、人…
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STEM科目の成績における性差

 STEM科目(科学・技術・工学・数学)の成績における性差についての研究(O’Dea et al., 2018)が公表されました。学校でのSTEM科目の成績では、女子が男子を常にリードしているにも関わらず、STEMのキャリアを目指すのは、女子学生より男子学生の方が多く、この現象を説明する仮説の一つは、学術研究能力のばらつきが女子よりも男…
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キリスト教が速やかに拡大した要因

 キリスト教が速やかに拡大した要因に関する研究(Watts et al., 2018)が公表されました。キリスト教は現在、世界で最大の宗教です。しかし、その成功が、抑圧された人々に力を与えるメッセージによる草の根活動により最もうまく説明されるのか、それともローマ皇帝コンスタンティヌスの有名な改宗など、影響力のある指導者たちを改宗へと導く…
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配偶者による暴力の進化的起源

 配偶者による暴力の進化的起源に関する研究(Stieglitz et al., 2018)が公表されました。近親者間暴力は、繁殖能力を持つ個々の配偶者に直接的な害を及ぼすにも関わらず、広く見られる現象です。そうした暴力には、教育水準・女性の権利状況・アルコールや薬物の乱用といった、いくつかの行動的・社会経済的要因が関連づけられています。…
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確率論的ゲームにおける協力の進化

 確率論的ゲームにおける協力の進化に関する研究(Hilbe et al., 2018)が公表されました。個人に対する誘因が集団の利益からずれたものである場合、社会的ジレンマが生じます。「共有地の悲劇」則によれば、そのようなずれは公共資源の過剰利用および崩壊につながる場合があります。その結果として生じる行動は、ゲーム理論のツールで分析でき…
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社会的相互作用の遺伝的決定因子

 社会的相互作用の遺伝的決定因子に関する研究(Day et al., 2018)が公表されました。本論文は、孤独感・他者との相互作用の頻度・およびこの相互作用の質の高さ(秘密を打ち明けることのできる者の存在)に関する質問票に回答した、イギリスのバイオバンク研究参加者487647人の遺伝的多様性を解析しました。本論文は、複数形質のゲノム規…
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テストステロンと商品選択の関係

 テストステロンと商品選択の関係についての研究(Nave et al., 2018)が公表されました。本論文は、繁殖期に数多くの動物種の雄のテストステロン濃度が上昇するという事実から着想を得ました。テストステロン存在下では、雄によるステータス(地位)の誇示(鳥類の求愛のさえずりや、雄ジカの枝角の成長など)が顕著になると考えられています。…
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仲間が危険を冒すと自分も危険を冒しやすい

 危険性を伴う選択における他者への影響に関する研究(Tomova, and Pessoa., 2018)が公表されました。この研究は、18~25歳の学生52人に、危険を冒す行動の測定を目的とした実験室内での課題を行なわせました。この課題は、被験者が空気入れを使って風船をふくらませて金銭を得るというもので、空気入れのレバーを押す回数が増え…
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子供は外国語を話す相手でも声の調子から感情を認識できる

 子供が外国語を話す相手の感情を認識できるのか、検証した研究(Chronaki et al., 2018)が公表されました。この研究は、外国語の経験のない子供57人と若年成人22人に感情音声認識課題を実施しました。この課題では、声優が、怒り・幸福・悲しみ・恐怖・中間状態のいずれかを表現した声で疑似文を読み、被験者はそれを聞いて読み手の感…
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協力行動と不確実性の許容との関係

 協力行動と不確実性の許容との関係についての研究(Vives, and FeldmanHall., 2018)が公表されました。心理学と経済学においてこれまで、リスク(将来的な結果のそれぞれの発生確率が分かっている場合)と多義性(将来的な結果のそれぞれの発生確率が分かっていない場合)という2種類の不確実性が明らかになっています。この2種…
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原田隆之『サイコパスの真実』

 ちくま新書の一冊として、筑摩書房から2018年4月に刊行されました。サイコパス関連の一般向け書籍は少なくないでしょうし、中には大きな話題になったものもあります。しかし、どうも胡散臭そうだったこともあり、これまでサイコパス関連の一般向け書籍を読んだことはありませんでした。しかし本書は、少し読んでみてなかなか面白そうだったので、購入して読…
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ソ連崩壊後のエストニアにおける能力主義の遺伝的側面

 ソ連崩壊後のエストニアにおける能力主義の遺伝的側面に関する研究(Rimfeld et al., 2018)が公表されました。人々の生活レベルや社会経済的地位は、遺伝的要因と環境的要因を組み合わせることで説明できます。この研究は、12500人のエストニア人の遺伝子を、学習および職務上の成績に関する情報と共に解析しました。被験者は、ソ連時…
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気候変動と暴力的紛争の関連性を示す証拠の偏り

 気候変動と暴力的紛争の関連性を示す証拠の偏りに関する研究(Adams et al., 2018)が公表されました。この研究は、気候変動と紛争の関連性に関する査読論文を分析し、文献に最も多く登場する国々は紛争関連死者数の多い国々であるという傾向を明らかにしました。これに対して、気候変動のリスクに最もさらされている国々、または気候変動のリ…
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渡邉美樹参院議員には「人として大切なものが欠落している」のか

 これは3月20日分の記事として掲載しておきます。表題は最近私のネット環境ではよく見かける人の発言で、「正直言って渡辺美樹氏は議員として以前に、人として大切なものが欠落しているとしか思えないのです。そして彼を公聴会で質疑させた自民党に対しても、同じようにしか思えないのです」とのことです。これまでのさまざまな報道からは、渡邉美樹氏が他者へ…
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人間の協力の進化

 これは3月9日分の記事として掲載しておきます。人間の協力の進化に関する研究(Santos et al., 2018)が公表されました。弱肉強食の世界で利他主義がどのように進化したのか、解明する探求で生まれた全てのスキームの中で、間接互恵性は最も複雑なものとされています。間接互恵性とは、行為者が、後に第三者から報酬が与えられることを期待…
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レッテル貼りの作用

 これは1月20日分の記事として掲載しておきます。レッテル貼りの作用に関する研究(Mace et al., 2018)が公表されました。「魔女である」と名指しするといった、個人を仲間外れにするような否定的なレッテルには、人間社会において長く広範囲に及ぶ歴史があるものの、その社会的な機能はよく分かっていません。魔女のレッテルは、レッテルを…
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水資源保全対策における文化の違い

 これは11月18日分の記事として掲載しておきます。水資源保全対策における文化の違いに関する研究(Castilla-Rho et al., 2017)が公表されました。地下水は、気候変動に直面する世界の食糧安全保障と、数百万世帯の農村生活の維持に重要です。農業のための水資源の濫用は世界中で深刻に懸念されていますが、地下水利用者による保全…
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