テーマ:政治

飯山陽『イスラム教再考 18億人が信仰する世界宗教の実相』

 扶桑社新書の一冊として、育鵬社から2021年3月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は、現代日本社会におけるイスラム教認識には誤解が多く、その責任は日本のイスラム教専門家やそれを鵜呑みにするマスメディアにある、と主張し、日本におけるイスラム教認識の問題点を指摘していきます。まず、イスラム教は平和の宗教との言説については、200…
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中国要人?の人類進化認識

 2009年6月22日に、インドの国防関係の査読誌に、「ナチス中国は現れつつあるのか?」と題した記事が掲載され、中華人民共和国の国防部長や人民解放軍の総参謀長も務めた大物軍人である遅浩田氏の演説が引用されていました。10年以上前にこの記事をあるブログ記事で知り、気になっていましたが、そのブログ記事でも指摘されているように、本当に遅浩田氏…
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東京都議選結果

 今月(2021年7月)4日に投票が行なわれた東京都議選の結果は、自民党33(25)、都民ファーストの会31(45)、公明党23(23)、共産党19(18)、立憲民主党15(8)、日本維新の会1(1)、東京生活者ネットワーク1(1)、無所属4(5)でした。()は改選時の議席数です。投票率は42.40%で、前回(51.28%)と比較して大…
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イラン大統領選結果

 今月(2021年6月)18日に投票が行なわれたイラン大統領選挙で、検事総長や司法府長官などを歴任したエブラヒム・ライシ氏(60歳)が当選しました。得票率は約62%と圧勝でしたが、護憲評議会による事前審査で有力者も含む多くの立候補者が失格となり、少なからぬ国民が冷めていたためか、投票率は1979年のイスラム教体制成立後の大統領選挙では最…
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東アジアの考古学は国の歴史以外のなにものでもない

 検索して見つけた報告(吉田.,2017)で、表題の興味深い指摘を知りました。この報告によると、「東アジア」諸国の考古学は以下の3種類に区分されているそうです。それは、中華人民共和国とベトナム社会主義共和国と朝鮮民主主義人民共和国で顕著な「土着発展(The indigenous development model)」型、日本国で顕著な「…
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楊海英『内モンゴル紛争 危機の民族地政学』

 ちくま新書の一冊として、筑摩書房より2021年1月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は地政学的観点から、モンゴルと中国との関係を検証していきます。本書は、アジア内陸部を含むユーラシア中央部が、人類史において大きな役割を果たしてきた、と指摘し、アジア内陸部でも農耕地帯と接する内モンゴル(モンゴル南部)の重要性を強調します。漢字…
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楊海英『独裁の中国現代史 毛沢東から習近平まで』

 文春新書の一冊として、文藝春秋社より2019年2月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は独裁の観点からの中国近現代史です。本書は中国共産党を主要な対象としていますが、政権獲得(中華人民共和国成立)前の共産党だけではなく、孫文にまでさかのぼって現代中国の起源を検証します。新書となると、古い時代までさかのぼるよりは、孫文から見てい…
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本村凌二『独裁の世界史』

 NHK出版新書の一冊として、NHK出版から2020年11月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は、独裁政と共和政と民主政という政治形態に着目し、「政治の失敗」をいかに克服すべきか、歴史的観点から見ていきます。本書が取り上げるのは、古代ギリシア、共和政ローマ、絶対王政からの脱却を図った18世紀以降のヨーロッパで出現した独裁者たち…
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ネアンデルタール人に関する「ポリコレ」や「白人」のご都合主義といった観点からの陰謀論的言説

 ネアンデルタール人(Homo neanderthalensis)についてTwitterで検索していたら、以下のような発言を見つけました。 いわゆる白人たちにネアンデルタール人の遺伝子が強く受け継がれていると判明したとたんにネアンデルタール人の想像図の画風が変化したのには爆笑したのを覚えています。あれは歴史に残して、末永くいわゆる…
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「なぜ日本は真珠湾攻撃を避けられなかったのか」そこにある不都合な真実

 表題の記事が公開されました。日本が対米開戦(真珠湾攻撃)へと向かった理由を、進化政治学的観点から検証しています。進化政治学とは、進化論的視点から政治現象を分析する手法とのことです(関連記事)。まず、対米開戦か避戦か悩んでいた日本の指導層にとって開戦を決意する直接的な引き金・最後の一押しがハル・ノートだった、との見解は妥当だと思います。…
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デマを流すのは低コストで否定するのは高コスト

 デマを流すのは低コストである一方、デマを否定するのは高コストである、という非対称性は人間社会の嫌な真理です。もちろん、知識・情報が足りず、情報判断力が低いため、真実と確信して結果的にデマを流す人もいるでしょうが、常習犯のように次から次へとデマを流す人の中には、デマと知っているか、真偽や根拠が曖昧だと理解していながら、騙せる奴(いわゆる…
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アメリカ合衆国大統領選挙結果

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)による新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を大きく受けている中で、世界的に注目されたアメリカ合衆国大統領選挙が今月(2020年11月)3日に行なわれました。嫌われ者で現職の共和党のトランプ大統領と、魅力に欠ける民主党のバイデン前副大統領との対決となり、第1回討論会が酷評されるなど…
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廣部泉『黄禍論 百年の系譜』

 講談社選書メチエの一冊として、2020年9月に刊行されました。電子書籍での購入です。近年、中華人民共和国の経済力・軍事力の拡大により、アメリカ合衆国で黄禍論が再燃しつつあるかのように思えたところ、今年(2020年)になって、新型コロナウイルスの流行により、アメリカ合衆国だけではなくヨーロッパでも黄禍論が復活するのではないか、とさえ私は…
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岡本隆司『腐敗と格差の中国史』

 NHK出版新書の一冊として、NHK出版から2019年4月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は、現在、中華人民共和国の習近平政権で進められている「反腐敗」運動の歴史的起源を探ります。なぜ中国では最高権力者今が大々的に腐敗撲滅に力を入れているのか、単に共産党の一党独裁体制による腐敗、つまり権力、それも独裁的な権力は必ず腐敗する、…
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フランスの博物館のチンギス・カン展をめぐる騒動

 フランス西部ナント(Nantes)の歴史博物館でチンギス・カンに関する展覧会が計画されていたものの、中国当局が検閲を試みたので延期された、と報道されました。ナントの歴史博物館は、中華人民共和国内モンゴル自治区フフホト(Hohhot)にある内モンゴル博物館の協力を得てこの企画展を準備してきたものの、中国の国家文物局が当初の案に変更を求め…
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岡本隆司『近代日本の中国観 石橋湛山・内藤湖南から谷川道雄まで』

 講談社選書メチエの一冊として、2018年7月に刊行されました。電子書籍での購入です。本書は、近代日本の中国観を、おもに知識人の言説に依拠して検証します。もちろん本書は、知識人の言説だけを取り上げるのではなく、それらが形成されて支持された背景、あるいは受け入れられなかった理由を検証します。具体的に取り上げられる知識人は、石橋湛山・矢野仁…
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ワシントンDCの「黒人」と「白人」との間の平均余命の格差

 アメリカ合衆国ワシントンDCの「黒人」と「白人」との間の平均余命の格差に関する研究(Roberts et al., 2020)が公表されました。この研究は、1999~2017年の死亡数データを解析して、ワシントンDCの男性と女性の平均余命を算出し、さまざまな年齢層と3つの時期(2000年、2008年、2016年)について、「黒人」と「…
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虎ノ門ニュースでの有本香氏と小野寺まさる氏のアイヌに関するやり取り

 Twitterで検索していたら、以下のような発言を見つけました。 有本香「先住民である縄文系の日本人を北方から来た人達が侵略し、男達を中心に殺戮し女を残して混血していったのであれば、当然アイヌの人達には縄文のDNAが多く残っている」 小野寺まさる「この(縄文の)DNAは後天的に獲得したDNAであるのは間違いないと道庁も答えてい…
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イギリスにおける血液型への関心

 イギリスにおける血液型への関心について報道されました。イギリスの成人に血液型を尋ねたところ、「知らない」という回答が55%だった、とのことです。どの血液型なのか明示されていないのですが、ABO式血液型が発見された経緯に触れられているので、おそらくはABO式血液型なのでしょう。とくに若い世代で知らない割合が高く、18~24歳では81%で…
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東京都知事選結果

 一昨日(2020年7月5日)に投開票となった東京都知事選は、大手マスコミの事前の情勢調査通り、現職の小池百合子候補が圧勝しました。選挙期間中、マスメディアに有力候補として扱われることの多かった4人の得票数は、以下の通りとなります。()は得票率です。 小池百合子候補・・・3661371票(59.7%) 宇都宮健児候補・・・844…
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大隅洋『日本人のためのイスラエル入門』

 ちくま新書の一冊として、筑摩書房より2020年3月に刊行されました。本書は現代イスラエルの多面的側面を一般層向けに分かりやすく解説しています。日本に限らないでしょうが、イスラエルへの印象は政治的信条に基づくものになりがちで、イスラエルに対してひじょうに悪い印象を抱いている人は少なくないかもしれません。それは、反ユダヤ主義的側面もあるで…
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Emmanuel Todd『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告』第2刷

 エマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)著、堀茂樹訳で、文春新書の一冊として、文藝春秋社から2015年6月に刊行されました。第1刷の刊行は2015年5月です。本書は著者への複数のインタビューで構成されており、本書自体すでに5年近く前の刊行と古いのに、インタビューは2011年11月から2014年8月までのものですから、今になっ…
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益尾知佐子『中国の行動原理 国内潮流が決める国際関係』

 中公新書の一冊として、中央公論新社から2019年11月に刊行されました。本書は、中国の対外行動(国際関係)が、国内の政治潮流、さらに根本的には中国の社会構造に規定される、と論じます。その社会構造とは外婚制共同体家族で、家父長が家族に対して強い権威を有します。息子たちは家父長に服従し、家父長の地位を継承すべく兄弟たちと激しく競争します。…
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保阪正康『昭和の怪物 七つの謎』第3刷

 講談社現代新書の一冊として、講談社より2018年7月に刊行されました。第1刷の刊行は2018年7月です。本書は、昭和時代の「怪物」とそれにまつわる「謎」を取り上げています。具体的には、東條英機は何に脅えていたのか(第1章)、石原莞爾は東條暗殺計画を知っていたのか(第2章)、石原莞爾の「世界最終戦論」とは何だったのか(第3章)、犬養毅は…
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加藤徹『西太后 大清帝国最後の光芒』

 中公新書の一冊として、中央公論新社から2005年9月に刊行されました。本書は西太后の伝記ですが、西太后を広く中国史の文脈に位置づけているのが特徴です。本書は2005年刊行ですから、その後の研究の進展により訂正されるべきところもあるかもしれませんが、日本語で読める手頃な西太后の伝記としては、今でも優れているのではないか、と思います。日本…
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井上寿一『論点別昭和史 戦争への道』

 講談社現代新書の一冊として、講談社より2019年11月に刊行されました。本書は、10の視点での敗戦までの昭和史(1926~1945年)です。それぞれ、天皇(なぜ立憲君主が「聖断」を下したのか)、女性(戦争に反対したのか協力したのか)、メディア(新聞・ラジオに戦争責任はなかったのか)、経済(先進国か後進国か)、格差(誰が「贅沢は敵だ」を…
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村井良太『佐藤栄作 戦後日本の政治指導者』

 中公新書の一冊として、中央公論新社から2019年12月に刊行されました。本書は、日本の首相として連続在職日数の最長記録を有する佐藤栄作(2020年8月には佐藤栄作の姪孫である安倍晋三首相がこの記録を抜くかもしれませんが)の伝記で、誕生から政治家になる前までに1章、政治家になってから首相に就任する前までに2章、首相時代に3章、首相退任後…
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山内昌之、細谷雄一編『日本近現代史講義 成功と失敗の歴史に学ぶ』

 中公新書の一冊として、中央公論新社から2019年8月に刊行されました。以下、本書で提示された興味深い見解について備忘録的に述べていきます。 序章●山内昌之「令和から見た日本近現代史 ヘロドトスの「悪意」から劉知幾の「公平」へ」P3~29  近現代日本の起点として、徳川家康による江戸幕府開設が「日本1.0」として高く評価…
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牧野雅彦『ヴェルサイユ条約 マックス・ウェーバーとドイツの講和』

 中公新書の一冊として、中央公論新社から2009年1月に刊行されました。本書は、ドイツ視点からのヴェルサイユ条約締結へと至る交渉史ですが、副題にあるように、ウェーバーの言説と関与を取り上げることで、ヴェルサイユ条約の意義をより深く分析するとともに、外交における大きな転機となった第一次世界大戦末期から直後の世界的思潮を掘り下げています。「…
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20世紀を駆け抜けたフェミニスト田中寿美子さん

 検索していて見つけた、表題の記事が興味深かったので、以下に備忘録として引用します(段落ごとに1行空けました)。  田中さんの前半生、特に1945年の敗戦までは、夫稔男に導かれて社会主義活動家としての人生だった。戦前から戦後にかけて、女性史・女性論に取り組んだ女性たちのほとんどが、社会主義婦人論をベースに、物事を考え、運動にコ…
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