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今年4月16日分の記事にて、梁文道氏のチベット論を紹介しましたが、そこでは在野の学者である陳思氏について触れられていました。その梁文道氏のチベット論を日本語に訳されたブログ主さんが、今度は陳思氏のチベット論を日本語に訳されました。 今年の3月のチベット情勢の緊迫化以降、さまざまなチベット論を読んできましたが、そのなかで梁文道氏のチベット論はとくに優れたものであり、チベット問題についての自分の勉強不足を改めて痛感するとともに、不勉強な自分がこれ以上チベット問題を論じることが空しくなってしまったので、梁文道氏のチベット論を紹介した記事を掲載した後は、チベット問題についてこのブログでは取り上げませんでした。 チベット問題についての勉強不足は一ヶ月経過した現在も変わっていないので、この記事でチベット問題について独自の見解を強く主張するというわけではないのですが、陳思氏のチベット論も優れたものだと思いますので(ダライ=ラマ14世を理想主義者として描きすぎのようにも思いますが)、宣伝の意味で取り上げることにしました。もっとも、このような過疎ブログで宣伝しても効果はあまりなさそうですが、まあそれでも、宣伝しないよりはましでしょう。 チベット問題のような国外の問題への関心は、日本国内では一過性のもので終わることが多く、たとえばかつて日本でも熱心に報道されたバルト三国の問題は、現在の日本ではほとんど関心を持たれていません。もちろん、ソ連邦から独立するという形でバルト三国の問題は一応解決し、今では三国とも北大西洋条約機構と欧州連合の一員なのですから、関心が低下するのは仕方のないことかもしれません。しかし、こうした問題にたいしてすぐに関心を失ってしまうと、大事なことを見逃してしまう恐れもあるのではないか、と思います。 チベット問題は、残念ながら早期に解決する見通しが立っていないので、日本でもバルト三国の問題よりは関心が長く続くでしょうが、問題が長引くだろうからということだけではなく、中国政府がチベット問題で展開している論理は、日本にとってバルト三国の問題よりもずっと関連が深いだろうという意味でも、注目し続ける必要があるでしょう。もっとも、中国にとってチベットと日本の地位には大きな違いがある、ということは大前提としなければなりませんが。 チベット問題に詳しい日本人は少ないでしょうから、私もそうですが、「識者」の見解にどうしても強い影響を受けてしまいます。そのさいに重要なのは、「識者」の質を判断することで、大して学識も思考力もないのに、中国嫌いの感情からやたらとチベットを持ち上げ、中国を「過激」に批判していないか、見極める必要があると思います。 たとえば、東田さんがブログで徹底的に批判されている勝谷誠彦氏は、チベット問題をよく取り上げていらっしゃるようですが、チベット問題についての勝谷氏の言動に問題が多いことは、東田さんのブログの最近の記事でよく分かります。 http://blog.livedoor.jp/manguhsai/archives/699009.html http://blog.livedoor.jp/manguhsai/archives/705597.html http://blog.livedoor.jp/manguhsai/archives/711906.html http://blog.livedoor.jp/manguhsai/archives/714328.html 日本人がチベット問題に関心をもつのはよいのですが、日本のテレビや雑誌などで取り上げられるチベット論のなかには、勝谷氏のそれのように低水準なものもあるでしょうから、私のようなチベット研究者ではない視聴者・読者は、できるだけ多くの「識者」から情報を得て、判断することが必要なのだと思います。 |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
媚中派日本人のチベット問題
「陳思「チベット事件についての討論ノート」」について 日頃、中国大嫌いな日本人が、チベット蜂起のニュースに接して、さらに中国が嫌いになってしまった例はありうる。長野の聖火リレーでチベット国旗を振った日本人のなかに、それがすくなからずいたのは事実だと思う。チベット問題の本質としての人権問題よりも、中国大嫌いの感情のほうが優先されてしまっている事例も、それがすべてだとはけっして思わないが、ありうることだと思う。 反対に、中国大好き日本人は、このニュースにとまどったと思う。そもそも、この中... ...続きを見る |
罵愚と話そう「日本からの発言」 2008/05/18 09:28 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
東田さんのブログ、覗いて見ましたが、どうやら勝谷氏から批判されたことで個人攻撃してるのかな、、、という感じがしました。 |
suzuran 2008/05/16 14:51 |
ご紹介いただき、ありがとうございます。 |
東田 万偶斎 2008/05/16 18:26 |
>suzuranさん |
劉公嗣(管理人) 2008/05/16 20:12 |
梁文道氏の論文、瞠目して拝見しました。チベットについて無知な私にとっては、そこに書かれたことの正否は判断できませんが、冷静な筆致にはずいぶん説得力がありました。チベットに関する日本の報道は、ダライ・ラマ師の魅力によってか、ずいぶん大きなバイアスがかかっているのだなあ、と思いました。 |
がんのすけ 2008/05/16 23:45 |
がんのすけさん、そうですね。 |
劉公嗣(管理人) 2008/05/17 00:09 |
確かに、中国のチベット政策に全く欠陥がないなどとは思いませんが、アジアからはこういう意見も出ているのだと言うことを紹介させていただきます。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080507-00000010-scn-cn |
子欲居 2008/05/17 11:27 |
連投申し訳ありません。少なくとも、上で紹介したシンガポール外相の発言は、チベット亡命政府の発表を信じて行われたものではないと考えます。 |
子欲居 2008/05/17 11:30 |
チベット問題についての私の関心は、たとえば今年3月のチベット情勢の緊迫化は誰が「仕掛けた」のかという短期的視点よりも、なぜ現在まで続いているのかという長期的視点のほうにあります。 |
劉公嗣(管理人) 2008/05/17 13:29 |
日頃、支那の共産党政権にシンパシーを表明している日本人たちが、ようやく、声を出しはじめたように思う。それへの、感想は、長くなるのでTBさせていただきました。レスをいただければ、幸いです。 |
罵愚 2008/05/18 15:23 |
「民族絶滅の危機」とオリンピックと。一体どちらが優先されるべきか。 |
suzuran 2008/05/18 16:56 |
東田さんへ。レスをどうもでした。 |
suzuran 2008/05/18 17:02 |
suzuranさん、チベット族のなかに、北京五輪直前というこの時期を利用して色々と抵抗するというか、抗議行動を起す人々が出てくるのは当然でしょう。 |
劉公嗣(管理人) 2008/05/19 00:01 |
suzuran は「果たして悪なのでしょうか?」と問いかけている。劉公嗣さんは「吉と出るのか」と、結果の心配にすりかえている。 |
罵愚 2008/05/19 04:16 |
suzuranさんの問いには「当然でしょう」と答えています。悪とは考えないという前提のもとで、チベット族にとってどのような具体的行動・方針がよいのだろうか、と問題提起したわけです。まあ、罵愚さんの読解力については承知していますから、相変わらずの的外れなご指摘にも別に驚きませんが。 |
劉公嗣(管理人) 2008/05/19 20:00 |
いやいや、チベット族の運動は理解しながら「抗議運動の内容」に疑問をはさみ「善悪二元論や勧善懲悪といった構図で…世の中のことは単純に割り切れるものでもありません」という。あなたの、その論法が本題の民族問題から話題を捻じ曲げる以外の、どんな理由があるのでしょうか? |
罵愚 2008/05/21 04:11 |
久しぶりに「核武装と日本の軍事戦略」という太田述正さんのブログを覗いてみましたら、「チベット騒擾」なる連載コラムがアップされていました。先月からとぎれとぎれに公開なさったようで、21日現在、1〜6と9が読めます。論拠が明解で、たいへん分かりやすいです。小生、未公開分を楽しみに待っているところです。 |
がんのすけ 2008/05/21 12:51 |
レスをどうもです。 |
suzuran 2008/05/21 15:05 |
チベット族への抑圧の改善と主体性の回復が必要との欧米の主流的見解を、梁文道氏も共有していると私は考えています。 |
劉公嗣(管理人) 2008/05/21 19:57 |
はっきりと申しあげると、罵愚さんのコメントや記事を読んで私が知的刺激を受けたことはありません。 |
劉公嗣(管理人) 2008/05/21 19:57 |
がんのすけさん、太田述正氏のサイトは以前から知っていていくつか読んでいましたが、紹介されている外国の記事には興味深いものもあります。欧米と比較して日本ではチベット問題への関心が低かったのは否定できませんが、チベット問題での中国政府の論理には、日本とも関係してきそうなものも含まれていますので、日本でも今後は、今ほどの関心は長く維持できないにしても、以前よりは高い関心が続くのではないかと考えています。 |
劉公嗣(管理人) 2008/05/21 19:58 |
劉公嗣さん、この記事すごい閲覧数ですね。本当にうらやましいです。正直言って、私は某氏のトラックバックは差別的内容を含んでいると考えて差し止めているのですが、はっきり言って、彼のトラックバックは無知の極みです。 |
子欲居 2008/05/23 00:43 |
以前も、罵愚氏の的外れなコメントが続いたので、大迷惑だから二度と私には関わらないでほしいと言っておいたのですが、粘着質な人だけに、やはりまたしても絡んできました。 |
劉公嗣(管理人) 2008/05/23 19:21 |
管理人さん、レスをどうもです。 |
suzuran 2008/05/28 15:30 |
確かに、中国政府の対日方針にチベット問題も影響しているでしょうし、もちろんそれだけではなく、聖火リレー妨害の効果は大きかったでしょうが、チベット族への同情心を失うか減退させる人も中にはいたでしょうから、それによりチベット族が失ったものもあるだろうと思います。もっとも、チベット族が失ったものとはいっても、私が懸念するほどではないかもしれません。 |
劉公嗣(管理人) 2008/05/28 23:56 |
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