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zoom RSS アウストラロピテクス=セディバの特集

<<   作成日時 : 2011/09/10 00:00   >>

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 今週号の『サイエンス』
http://www.sciencemag.jp/science/37528
では、以前にも『サイエンス』で大きく取り上げられた、
http://sicambre.at.webry.info/201004/article_10.html
南アフリカにて発見されたアウストラロピテクス=セディバについて特集が組まれており、諸研究
http://dx.doi.org/10.1126/science.1203922
http://dx.doi.org/10.1126/science.1202521
http://dx.doi.org/10.1126/science.1202625
http://dx.doi.org/10.1126/science.1202703
http://dx.doi.org/10.1126/science.1203697
が掲載されているとともに、解説記事も掲載されています。
http://dx.doi.org/10.1126/science.333.6048.1373
http://dx.doi.org/10.1126/science.333.6048.1374
http://dx.doi.org/10.1126/science.333.6048.1370

 セディバの骨格にはアウストラロピテクス属と共通する原始的特徴と、ホモ属と共通する派生的特徴との混在が認められ、直立二足歩行と樹上性行動の両方に対応していたのではないか、と推定されています。ウラン−鉛放射年代測定法と古地磁気学と層序学による、セディバ化石の推定年代は197万7000年±7000年前であることから、セディバは、アフリカにおける異論の余地のない最初のホモ属(ハビリスではなく、エレクトスもしくはエルガスターのことです)に先行するのではないか、と示唆されています。

 まだ要約を流し読みしたていどなので、後でもっと詳しく調べないといけないのですが、セディバの位置づけについては、今後も議論が続くだろうな、と思います。セディバが異論の余地のないホモ属の祖先かというと、微妙な年代であり、今後、200万年前頃の異論の余地のないホモ属化石がアフリカで発見される可能性は高いだろう、と私は考えています。おそらく、異論の余地のないホモ属の祖先とセディバは250〜230万年前頃に分岐したのではいか、と思います。今後は、更新世フローレス人や180万年前頃のドマニシ人と、セディバとの比較の進展を期待しています。


参考文献:
Balter M.(2011B): Paleoanthropologist Now Rides High on a New Fossil Tide. Science, 333, 6048, 1373-1375.
http://dx.doi.org/10.1126/science.333.6048.1373

Balter M.(2011C): Little Foot, Big Mystery. Science, 333, 6048, 1374.
http://dx.doi.org/10.1126/science.333.6048.1374

Carlson KJ.(2011): The Endocast of MH1, Australopithecus sediba. Science, 333, 6048, 1402-1407.
http://dx.doi.org/10.1126/science.1203922

Gibbons A.(2011C): Skeletons Present an Exquisite Paleo-Puzzle. Science, 333, 6048, 1370-1372.
http://dx.doi.org/10.1126/science.333.6048.1370

Kibii JM.(2011): A Partial Pelvis of Australopithecus sedib. Science, 333, 6048, 1407-1411.
http://dx.doi.org/10.1126/science.1202521

Kivell TL.(2011): Australopithecus sediba Hand Demonstrates Mosaic Evolution of Locomotor and Manipulative Abilities. Science, 333, 6048, 1411-1417.
http://dx.doi.org/10.1126/science.1202625

Pickering R.(2011): Australopithecus sediba at 1.977 Ma and Implications for the Origins of the Genus Homo. Science, 333, 6048, 1421-1423.
http://dx.doi.org/10.1126/science.1203697

Zipfel B.(2011): The Foot and Ankle of Australopithecus sediba. Science, 333, 6048, 1417-1420.
http://dx.doi.org/10.1126/science.1202703

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雑記帳
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2013/04/13 18:51

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