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zoom RSS 大量絶滅後の海洋生態系の回復

<<   作成日時 : 2014/12/04 00:00   >>

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 中国南西部で発見されたノトサウルス類の化石についての研究(Liu et al., 2014)が公表されました。この研究では、中国南西部で発見された2億4700万年前頃〜2億3700万年前頃の三畳紀中期の巨大な海生爬虫類(Nothosaurus zhangi)の化石が報告されています。この個体は顎の長さが65cmで体長は5m〜7mと推定されており、その下顎は三畳紀の水生爬虫類である鰭竜類のものとしては最大になるそうです。そのため、Nothosaurus zhangiは当時の生態系の最上位捕食者と考えられており、地球史上最大規模とされるペルム紀末の2億5100万年前頃の生物大量絶滅(全生物の90%以上が絶滅)の後、三畳紀中期には海洋生物の多様性が再構築され、海洋生態系が回復したのではないか、と推測されています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


【化石】顎の大きな古代の巨大爬虫類動物

 三畳紀中期(約2億4700万年〜2億3700万年前)に現在の中国南西部近くの海洋で獲物をとっていた巨大な海生爬虫類の化石が発見された。この発見は、当時の海洋生態系が全球規模で十分に豊かで、こうした最上位捕食者が生存できたことを示している。今回発見されたのはNothosaurus zhangiの化石で、その下顎は、これまでに分かっている三畳紀の水生爬虫類である鰭竜類のものとしては最も大きい。この研究成果についての報告が、今週掲載される。

 約2億5200万年前に起こった大量絶滅事件では、地球上の生物のほとんどすべてが消え去ったが、その後の三畳紀中期の前期には大型の最上位捕食者が出現していたことの証拠が得られており、海洋生物の多様性が再構築されたことが示されている。ただし、こうした証拠は、古代の海洋のわずかな領域に限られており、古代の中国南部周辺の領域では得られていなかった。従って、海洋生態系の回復が全球規模で同時に起こったのかどうかは、よく分かっていなかった。

 今回、Jun Liuたちが中国南西部の三畳紀中期の前期の地層から新たに発掘したノトサウルス類動物の化石は、こうした知識の空白を埋めるものと考えられ、海洋における安定した複雑な食物網が、当時までに全球規模で確立されていたことを示している。Nothosaurus zhangiには、非常に大きな顎(長さ65センチ)と牙のような歯があり、体長は5〜7メートルと推定されている。また、頭蓋骨の大きさと大きく鋭い歯は、この化石動物が、食物網の頂点にあったことを示唆しており、Liuたちは、この動物が、大型魚類やその他の海生爬虫類などの獲物を襲っていたという見解を示している。



参考文献:
Liu J. et al.(2014): A gigantic nothosaur (Reptilia: Sauropterygia) from the Middle Triassic of SW China and its implication for the Triassic biotic recovery. Scientific Reports, 4, 7142.
http://dx.doi.org/10.1038/srep07142

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