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zoom RSS 初期の脊椎動物の脳の進化

<<   作成日時 : 2016/03/22 00:00   >>

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 これは3月22日分の記事として掲載しておきます。初期の脊椎動物の脳の進化に関する研究(Sugahara et al., 2016)が公表されました。脊椎動物の脳は、系統的に近い被嚢動物や頭索動物といった無脊椎動物の脳と比較してはるかに複雑なので、その起源や発生について議論されてきました。祖先的な脊椎動物である無顎類のヤツメウナギも祖先的な脳を持つと考えられており、とくにヤツメウナギの胚は、内側基底核隆起と呼ばれる構造が欠損したマウス変異体と似た特徴を持つと考えられています。

 この研究は、ヤツメウナギと近縁のヌタウナギが、有顎の脊椎動物(顎口類)の脳と同様に、内側基底核隆起および菱脳唇に相当する2つの領域を発生させることを明らかにしました。また、ヤツメウナギを詳細に調べたところ、それらと同様の領域がヤツメウナギにもあることも明らかになりました。これらの知見から、顎口類に見られる脳の領域化は、5億年以上前の円口類と顎口類の分岐よりも前に存在した、最も近い脊椎動物の共通祖先までさかのぼることが示唆されています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


進化生物学:祖先的脊椎動物の脳の複雑な領域化を裏付ける円口類からの証拠

進化生物学:初期の脊椎動物の脳を見直す

 脊椎動物の脳は、系統的に近い被嚢動物や頭索動物といった無脊椎動物の脳と比べてはるかに複雑であるため、その起源や発生についてさまざまな疑問が持たれている。祖先的な脊椎動物である無顎類のヤツメウナギも、原始的で「祖先的な」脳を持つと考えられており、特にヤツメウナギの胚は、内側基底核隆起(MGE)と呼ばれる構造が欠損したマウス変異体と似た特徴を持つとされていた。今回、倉谷滋(理化学研究所)たちは、ヤツメウナギと近縁のヌタウナギが、有顎の脊椎動物(顎口類)の脳と同様に、MGEおよび菱脳唇に相当する2つの領域を発生させることを明らかにした。また、ヤツメウナギを詳細に調べたところ、それらと同様の領域がヤツメウナギにもあることが分かった。これらの知見から、顎口類に見られる脳の領域化は、5億年以上前の円口類と顎口類の分岐よりも前に存在した、最も近い脊椎動物の共通祖先までさかのぼることが示唆された。



参考文献:
Sugahara F. et al.(2016): Evidence from cyclostomes for complex regionalization of the ancestral vertebrate brain. Nature, 531, 7592, 97–100.
http://dx.doi.org/10.1038/nature16518

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