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zoom RSS 社会規範の違反の程度と応答

<<   作成日時 : 2017/02/08 00:00   >>

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 これは2月8日分の記事として掲載しておきます。社会規範の違反の程度と応答に関する研究(Balafoutas et al., 2016)が公表されました。この研究は、ドイツの駅で軽微な違反行為(コーヒー用の紙コップのポイ捨て)と重大な違反行為(コーヒー用の紙コップと何かが入っている紙袋のポイ捨て)を演出し、800回以上の試行によって旅行者の反応を記録しました。これらの試行で、違反の大小はポイ捨てをした者が叱責される可能性や叱責の程度に影響を及ぼしませんでした。

 一方、同じ場所で独立して実施されたアンケート調査では、対照的な観察結果が得られました。こちらの調査では、重大な違反に対する回答者の否定的感情が強くなり、重大な違反の方がより厳しく叱責されるべきだと回答者が感じている、と明らかになりました。しかし、こうした反応を示した回答者は、現実の状況下でこの違反行為を罰することには消極的であることを認めており、その理由として、社会規範の違反の程度が大きくなるにつれて、違反者による報復のリスクが高くなると考えられることを挙げました。

 社会規範の違反があった場合、違反の程度の大小で人間の応答は変わらず、重大な違反行為に対する処罰を軽微な違法行為より厳しくすべきだという考えは、違反者による報復に対する恐怖が増すことで相殺されていたのではないか、というわけです。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


【人間行動】社会規範の強制がうまく行かない理由

 社会規範の違反があった場合に違反の程度(例えば、ゴミのポイ捨ての程度)が大きい場合と小さい場合で人間の応答が変わらないことを明らかにした論文が、今週掲載される。重大な違反行為に対する処罰を軽微な違法行為より厳しくすべきだという考えは、違反者による報復に対する恐怖が増すことで相殺されていたことが今回の研究で示唆されている。

 今回、Loukas Balafoutasたちは、ドイツの駅で軽微な違反行為(コーヒー用の紙コップのポイ捨て)と重大な違反行為(コーヒー用の紙コップと何かが入っている紙袋のポイ捨て)を演出し、800回以上の試行によって旅行者の反応を記録した。これらの試行で、違反の大小は、ポイ捨てをした者が叱責される可能性や叱責の程度に影響を及ぼさなかった。

 旅行者の行動の観察結果と対照的だったのが、同じ場所で独立して実施されたアンケート調査で、重大な違反に対する回答者の否定的感情が強くなり、重大な違反の方がより厳しく叱責すべきだと回答者は感じていることが判明した。ところが、こうした反応を示した回答者が、現実の状況下でこの違反行為を罰することには消極的であることを認め、その理由として、社会規範の違反の程度が大きくなるにつれて違反者による報復のリスクが高くなると考えられることを挙げた。



参考文献:
Balafoutas L, Nikiforakis N, and Rockenbach B.(2016): Altruistic punishment does not increase with the severity of norm violations in the field. Nature Communications, 7, 13327.
http://dx.doi.org/10.1038/ncomms13327

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