これまでで最大規模の人類の遺伝的多様性の研究

 これまでで最大規模の人類の遺伝的多様性にかんする研究が公表されました。まだ要約しか読んでいませんが、国会図書館だと全文の閲覧・プリントアウトが可能なので、国会図書館に行ったときに、他の論文とあわせてプリントアウトしようと考えています。

 この研究では、51の集団に属する938人に共通する、65万もの一塩基多型が検証されました。その結果、現代人の唯一の起源地はサハラ砂漠以南のアフリカであり、現生人類が出アフリカを果たして世界各地に拡散するにあたって、連続した創始者効果が生じたという、これまでの通説(現生人類のアフリカ単一起源説)と整合的なデータが得られました。

 今年2月22日分の記事で紹介した二つの研究と同じく、この研究でもあらためて現生人類のアフリカ単一起源説が支持されました。このところ、じゅうらいよりも大規模で高精度な遺伝学的研究が相次いで公表されている感がありますが、いずれも現生人類のアフリカ単一起源説を支持するものとなっており、単一起源説はもはや確固たる通説と言ってよいのでしょう。ただ、アフリカから世界各地に拡散した現生人類と、ネアンデルタール人のような在地の先住人類との間に、低頻度ながら混血があった可能性は、けっして低くないとは思いますが。


参考文献:
Jun Z. Li, Devin M. Absher, Hua Tang, Audrey M. Southwick, Amanda M. Casto, Sohini Ramachandran, Howard M. Cann, Gregory S. Barsh, Marcus Feldman, Luigi L. Cavalli-Sforza, and Richard M. Myers.(2008): Worldwide Human Relationships Inferred from Genome-Wide Patterns of Variation. Science, 319, 5866, 1100-1104.
http://dx.doi.org/10.1126/science.1153717

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