節足動物の起源

 節足動物様の付属肢を持ち、被甲を有するカンブリア紀の葉足動物の化石についての研究(Liu et al., 2011)が報道されました。この研究では、中国南西部の雲南省で発見された、5億2千万年前頃の葉足動物の化石が報告され、節足動物の起源との関連が指摘されています。この葉足動物は蠕虫に似た体長約6センチの細い生物で、その姿から「歩くサボテン」という愛称で呼ばれているそうですが、学名は“Diania cactiformis”となります。

 ムカデや昆虫などといった節足動物に見られる関節を持つ肢は、節足動物の進化を促進した重要な革新とされています。この葉足動物は、頑丈で関節のある棘だらけの構造をしており、脚の始まりを示しているとも考えられ、節足動物の起源にきわめて近い可能性がある、と指摘されています。じっさいにこの葉足動物が節足動物の起源なのか否か、現時点では断定できないのですが、節足動物の祖先ではないとしても、それと近縁の系統関係にある生物である可能性は高そうです。


参考文献:
Liu J. et al.(2011): An armoured Cambrian lobopodian from China with arthropod-like appendages. Nature, 470, 526–530.
http://dx.doi.org/10.1038/nature09704

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