大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』第36回「男の覚悟」

 冒頭の語りであっさりと関ヶ原の戦いの結末が語られ、脱力しましたが、この作品らしいとも言えます。三成の最期は、淀の方(茶々)への想いを強調した描写になっており、本当に恋愛至上主義の脚本なのだなあ、と思います。三成と淀の方の親密さについては、同じく近江出身ということもあって、歴史小説などの影響により、一般にはすっかり浸透した感がありますが、じっさいのところはどうだったのかというと、疑問があります。たまには、三成と秀吉の正妻である北政所との親密さを指摘した研究や、三成が福島正則たちに襲撃されたさいに逃げ込んだのは、伏見の家康の屋敷ではない、とする研究に基づいた歴史ドラマも、見てみたいものではあります。今回から大野治長が登場しますが、どうも三成とかなりキャラが被りそうです。そのために、三成が退場してから登場させたのでしょうか。

 今回は、三成の最期の他にも、関ヶ原の戦いに間に合わなかった秀忠と、その父の家康との対面などがありましたが、いつも通りタイトルから受ける印象とは異なり、恋愛を軸にしたホームドラマ中心の構成となりました。もっとも、今回のような構成にした方が、大姥局の存在感もあって、ドラマとしてはまだ面白くなる可能性が高いでしょうし、視聴率も高くなるだろう、とは思います。次回は、以前このブログでも取り上げたように、千姫役で人気子役が再登場することになりますが、
http://sicambre.at.webry.info/201107/article_13.html
視聴率回復のための手はもう残っていないようなので、次回と次々回とで視聴率が18%以上とれないようだと、もうずっと15%台以下で低迷するかもしれません。

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この記事へのコメント

みら
2011年09月19日 00:46
こんばんは

タイトル通りに

男の覚悟…なんて書ける訳がないですょ、
だってこの方、左右に男を侍らせて出歩くのは好きでも、男の心理を想像するような女じゃないんですからっ!

覚悟…は、理解出来ないでしょ。笑

確かに、定説でつまらないドラマを描くならば、いっそ新説に挑んでもらいたいですね、
プライベートと同じくらいぶっ飛んで下さいって思います。

ところで、近年、外国人に人気な観光地のトップは、宮島らしいです、島の郷土資料館が、大河ドラマの舞台になるので来月から来年1月まで改修工事に入ってしまいます。
一昨年の真田幸村関連の工事といい、10月に歴史探訪旅行は必ず工事で…がっかりします。
これは…安土城にいけとの神様のお告げ?
2011年09月19日 20:06
この脚本家には、男の覚悟、それも戦国時代~江戸時代初期の武将の覚悟は、とても描けないでしょうね。大河ドラマの脚本を二回担当したのですから、今後は公演で稼いで、脚本からは手を引いてもらいたいものです。
月光
2011年09月19日 20:10
こんばんわ。

確かに、これほどまでに題と内容が重複しないドラマも珍しいですよね。家族の愛を受けられずにいたのだからホームドラマでそれに飢えている様を描くのはまだしも、何でもかんでも恋に結び付けるのはもはや病的です。

ただ、秀忠の成長や大姥と打ち解ける様子、三成の儚さは全体的に見ればまだ良いほうかなとは思います。秀頼実父説もある大野治長も、もう少し早く出れば見所があったでしょうが、単に哀れな忠臣で終わりそうな気配がします。

上野さんの江姫、北大路氏の家康で何とか引っ張っても低視聴率なのを芦田ちゃんで引き揚げようという作戦なのでしょうが、もはや15%以上も難しいのではないかと思われますが、いかがでしょうか。
2011年09月19日 20:50
大野治長の登場が遅すぎる感はあります。三成と描き分けることができなかったからなのでしょう。

視聴率は、次回はそこそこの数字になりそうな気がします。おそらく、NHKは必死に宣伝するでしょうから、17%くらいはとれるのではないか、と予想しているのですが、私が想定している以上に視聴者離れは深刻なのかもしれません。

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