西秋良宏編『ホモ・サピエンスと旧人2─考古学からみた学習』

 六一書房より2014年12月に刊行されました。2010~2014年にかけて、文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究として「ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究」が行なわれることは、このブログでも以前取り上げました(関連記事)。この研究計画には公式サイトが設置されており、さまざまな情報が公開されています。

 本書は、西秋良宏編『ホモ・サピエンスと旧人─旧石器考古学からみた交替劇』(関連記事)の続編となり、研究会・シンポジウムなどにおける講演録に基づいて書き起こされた各論文を所収しています。講演録が元になっているので、文体は口語調になっていますが、新たに書き起こされているので、読みにくいということはありません。なお、後書は書き下ろしなので、文語調になっています。本書の構成は以下の通りです。


第1部:学習の先史考古学

●門脇誠二「ホモ・サピエンスの学習行動─アフリカと西アジアの考古記録に基づく考察─」

●佐野勝宏「ヨーロッパ旧人遺跡にみる学習の証拠─石器製作における技量差と子どもの石器─」

●Olaf Jöris「ネアンデルタール人の利き腕と学習行動─ドイツ、ブレーン遺跡出土中期旧石器時代削器の分析より─」

●高橋章司「翠鳥園遺跡と豊成叶林遺跡にみる新人の石器製作の学習行動」


第2部:学習の民族考古学

●西秋良宏「弓矢学習の民族考古学─パプア・ニューギニア狩猟採集社会における技量差と子どもの石器─」

●石井龍太「民族考古学からみた狩猟具の製作と学習─カメルーン南東部の槍調査成果から─」

●金子守恵「土器の製作と学習への民族考古学的アプローチ─エチオピアにおける土器のかたちと動作連鎖─」

●中園聡「「交替劇」後のホモ・サピエンスと土器」


第3部:認知、身体、学習

●松本直子「認知考古学から見た新人・旧人の学習」

●日暮泰男「ネアンデルタール人の運動能力は推定できるか?」

●山内太郎「ヒトとネアンデルタールの生活史と学習」

●西秋良宏「ネアンデルタール人の成長と学習─子供期仮説をめぐって─」


●西秋良宏「旧人・新人の学習行動をめぐる諸問題─あとがきにかえて─」


 各論文は充実した内容なので、それらをまとめてこのブログで単独の記事として取り上げるのは難しいと判断し、各論文を個別に取り上げることにします。各記事からはこの記事へトラックバックを送り、この記事がまとめ的な記事として機能するようにします。


参考文献:
西秋良宏編(2014A)『ホモ・サピエンスと旧人2─考古学からみた学習』(六一書房)

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