西秋良宏編『ホモ・サピエンスと旧人3─ヒトと文化の交替劇』

 六一書房より2015年3月に刊行されました。2010~2014年にかけて、文部科学省科学研究費補助金・新学術領域研究として「ネアンデルタールとサピエンス交替劇の真相:学習能力の進化に基づく実証的研究」が行なわれることは、このブログでも以前取り上げました(関連記事)。この研究計画には公式サイトが設置されており、さまざまな情報が公開されています。

 本書は、西秋良宏編『ホモ・サピエンスと旧人─旧石器考古学からみた交替劇』(関連記事)および西秋良宏編『ホモ・サピエンスと旧人2─考古学からみた学習』(関連記事)の続編となり、研究会・シンポジウムなどにおける講演録に基づいて書き起こされた各論文を所収しています。講演録が元になっているので、文体は口語調になっていますが、新たに書き起こされているので、読みにくいということはありません。なお、後書は書き下ろしなので、文語調になっています。本書の構成は以下の通りです。


第1部:ヒトの交替劇―考古学的証拠―

●門脇誠二「ホモ・サピエンスの地理分布拡大に伴う考古文化の出現パターン―北アフリカ・西アジア・ヨーロッパの事例―」

●佐野勝宏・大森貴之「ヨーロッパにおける旧人・新人の交替劇プロセス」

●野口淳「南アジア・アラビアの後期旧石器化と新人拡散」

●長沼正樹「新人拡散期の石器伝統の変化―ユーラシア東部―」


第2部:文化の交替劇―新人遺跡が語るモデル―

●髙倉純「新大陸への新人の拡散―新人の拡散過程に関する比較考古学的アプローチ―」

●仲田大人「日本列島旧石器時代の文化進化」

●小林謙一「縄紋土器にみる新人の文化進化」

●松本直子「縄文から弥生への文化変化」


第3部:交替劇の背景

●佐野勝宏「複合的狩猟技術の出現―新人のイノベーション―」

●松本直子「新人・旧人の認知能力をさぐる考古学」

●前田修「西アジアにおける新石器化をどう捉えるか」

●小林豊「中期旧石器時代から後期旧石器時代への文化の移行パターンを左右する人口学的要因について」


●西秋良宏「ヒトと文化の交替劇、その多様性―あとがきにかえて―」


 各論文は充実した内容なので、それらをまとめてこのブログで単独の記事として取り上げるのは難しいと判断し、各論文を個別に取り上げることにします。各記事からはこの記事へトラックバックを送り、この記事がまとめ的な記事として機能するようにします。


参考文献:
西秋良宏編(2015A)『ホモ・サピエンスと旧人3─ヒトと文化の交替劇』(六一書房)

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