大相撲秋場所千秋楽

 これは9月26日分の記事として掲載しておきます。今場所は、14日目に豪栄道関が初優勝を決めるという、場所前にはまったく予想していなかった展開となりました。豪栄道関は先場所の時点で、大関在位12場所で二桁以上勝ったのは1場所のみ(12勝)であり、9勝が2場所・8勝が5場所・負け越しが4場所、大関としての通算成績が93勝86敗1休だったのですから、クンロク大関以下と言ってよいでしょう。豪栄道関は大関にはふさわしくない、と私はずっと考えていたくらいです。しかも、稀勢の里関に14勝の壁があるように、豪栄道関には13勝の壁がありましたから、初日からの13連勝は本当に意外でした。

 豪栄道関は14日目に玉鷲関に勝って初優勝を決め、千秋楽に琴奨菊関を破り、全勝で初優勝を果たしました。青龍関・白鵬関・日馬富士関以外の全勝優勝は20年前の秋場所の貴乃花関以来となります。いかに白鵬関が休場し、日馬富士関が満身創痍で、照ノ富士関が大怪我のために以前よりかなり力が落ちているとはいっても、豪栄道関の優勝、しかも全勝はまったく予想できませんでした。琴奨菊関が初優勝後、以前のような水準以下の大関に戻ってしまったように、豪栄道関も、来場所以降、クンロク大関以下に戻ってしまう可能性は低くないと思います。しかし、豪栄道関は満身創痍の琴奨菊関よりも状態は良さそうですから、あるいは今後、安定して毎場所二桁勝てるようになるのかもしれません。

 ただ、今場所の豪栄道関は初優勝した時の琴奨菊関と同じく、勢いに乗っていただけ、というところが多分にあるように思われるので、横綱に昇進する可能性はたいへん低いでしょう。白鵬関が実力を発揮できる状態で復帰してきたとしたら、横綱昇進の可能性はさらに低くなるでしょう。ただ、白鵬関は身体面だけではなく意欲という点でも心配ですし、日馬富士関は上述したように満身創痍で、今場所も10勝5敗という横綱としては褒められない成績の鶴竜関はそもそも横綱の器ではなく、稀勢の里関は相変わらず重圧に弱いうえにもう全盛期の力はないようですし、琴奨菊関も満身創痍で、若い照ノ富士関も大怪我で力がかなり衰えたとなると、今場所の初優勝で自信をつけた豪栄道関が今後何回か優勝できる可能性はあると思います。

 稀勢の里関は10勝5敗で場所を終え、ついに横綱昇進は白紙に戻りました。相撲協会は本当に稀勢の里関に甘いのですが、さすがにこの成績では横綱昇進場所を継続させるわけにはいかないでしょう。稀勢の里関が横綱にふさわしい器だとはまったく思えませんし、もう全盛期を過ぎた感があるので、横綱昇進は難しいでしょうが、大怪我でもう以前の力を取り戻せないかもしれない照ノ富士関を除く横綱・大関陣のなかではもっとも若く、身体面で大きな不安点もないので、今後しばらくは二桁勝利を続けられそうです。他の横綱・大関陣が不調ならば、優勝する可能性もあるのですが、稀勢の里関の勝負弱さからは、優勝する姿がとても思い浮かびません。稀勢の里関の弟弟子である高安関は10勝5敗で、来場所は大関昇進に挑戦することになります。来場所12勝以上ならば大関昇進はほぼ確実でしょうか。ただ、地力をつけてきたとはいっても、千秋楽の相撲内容からは、来場所後の大関昇進はやや厳しいように思われます。照ノ富士関が大関から陥落しそうで、琴奨菊関も近いうちに大関から陥落しても不思議ではないだけに、相撲協会も高安関には期待をかけていることでしょう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック