ファミリー劇場HDリマスター版『太陽にほえろ!』569話~573話

569話「ホームラン」6
 ボギーが野球に引き込んだ少年が盗難車によるひき逃げ事故で死亡します。犯人は逃亡中に元暴走族の若者集団と遭遇し、恐喝されます。聞き込みでその若者集団が犯人と遭遇した可能性があると知ったボギーとブルースは、若者集団に確認しに行きますが、警察に反感を抱いている若者集団は情報を提供せず反抗的な態度をとったので、ボギーとブルースは若者集団を殴りつけます。ボスに叱責されたボギーは若者集団に謝罪し、無理な要求を聞き入れ、目撃情報を聞き出します。しかし、若者集団の情報に基づく似顔絵は犯人に似ていませんでした。若者集団は、警察には偽情報を流し、独自にひき逃げ犯を特定し、恐喝したのでした。ひき逃げ犯は盗難車にあった現金の半分を若者集団に渡し、その仲間に入ります。捜査は行き詰りますが、ボギーは若者集団の一人が以前野球選手だったことを突き止め、説得します。単純で熱血漢というボギーのキャラと、かつて野球をやっていたという設定はよく活かされていましたが、話自体はいまいちでした。ボギーがかつて野球選手だったという設定は、ドックがかつて医者を目指していたという設定とともに、作中では活かされることが多かったように思います。かつて野球をやっていた若者集団の一人を演じたのは、まだ有名ではなかった頃の遠藤憲一氏です。


570話「遠い想い出」6
 二人組の男性による強盗事件が発生し、逃走中に一方がもう一方を殺害します。殺された犯人との関わりから複数の容疑者が浮かび、そのうちの一人はラガーの旧友である西本でした。捜査が進むにつれて西本への疑惑が深まり、ラガーとブルースに問い質された西本は逃走します。ラガーとブルースは西本を捕まえる寸前まで追い詰めますが、油断して逃げられてしまいます。ラガーは西本を信じていたのですが、それはラガーの思い込みで、西本は子供の頃からろくでもない人間でした。西本はラガーを殺そうとしますが、殺せず、ラガーに逮捕されます。ラガーだけが西本を信じたからでした。信頼していた旧友・先輩に裏切られるというのは本作の定番ですが、今回は最後に多少救いも見られる話となっており、この点はやや意外でした。とはいっても、今回も少なくとも一度は視聴しているはずなのですが。ラガーの旧友を演じたのは内藤剛志氏です。


571話「誘拐」4
 本作では(おそらく)2回目となる延長放送(90分)なのですが、さっぱり記憶にありません。少なくとも一度は視聴しているはずなのですが・・・。本作では珍しく原作ものとなります。副社長の息子と間違われて、副社長の運転手の息子が誘拐されるところから話から始まります。謎めいた展開になっていて、アクションシーンにはなかなか迫力がありましたし、まずまず緊張感もありましたが、一係内の衝突や副社長の変心は説得力に欠けるところがあり、私には合いませんでした。また、オチも弱く、もう一ひねり欲しかったところです。延長放送ということで、大規模なロケが行なわれ、高橋幸治氏をメインゲストに迎えるなど、制作側がかなり力を入れていることが窺えます。しかし、肝心の脚本がもうひとつだったのは残念でした。また、西岡徳馬氏が序盤だけの登場だったことは意外でした。


572話「青い鳥」7
 ある男性が飛び降り自殺した、と通報があります。その男性は観光会社の常務で、目撃者は自殺だと証言しますが、言い争っているような声が聞こえた、という証言もありました。常務の服には青い鳥の羽が付着していました。遺族も観光会社の社長も自殺の動機が分からないと言い、一係は自殺と他殺の両方の可能性を追求します。ドックとブルースが社長宅を訪ねると、飼われていた青い鳥が前日に死んだことが分かります。しかし、社長宅の青い鳥の羽は、常務の服に付着していた鳥の羽とは別でした。ブルースは妻の何気ない発言から、常務が通勤途中に青い羽の鳥を可愛がっていたのではないか、と推理します。ブルースはその鳥を発見し、常務が悩んでいたことを知ります。捜査が進むと、社長が常務を疎ましく思っていたことが明らかになります。ブルースは、飼っている動物の扱いから、社長が冷酷な人物で、邪魔になった人間を平然と殺せるのではないか、と考えます。結局、最初に自殺と証言した女性が社長に買収されたことを一係は突き止め、社長は逮捕されます。なかなか謎めいた事件で、楽しめました。ブルースは、台詞回しはまだまだといったところがありますが、迫力がある一方で可愛げもあり、ここまではかなり良い感じです。ブルースの鳥(に限らず動物全般ですが)好きという設定はすっかり忘れていました。


573話「父と子の写真」6
 ある男性が襲撃されて500万円を奪われ、病院に搬送されます。しかし、その男性の妻も息子も病院には来ませんでした。さらに、男性が銀行でおろしたのは300万円で、男性の妻が以前勝手に200万円おろしていたことが明らかになります。男性の妻は別の男性と親しくなり、その借金を負担していたのでした。しかし、その浮気相手の男性も犯人ではなく、真犯人は息子とその仲間でした。被害者男性の家族とトシさんの家族とを対比させていく話の進め方はなかなかよかったと思いますが、全体的に盛り上がりに欠けた感は否めません。

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この記事へのコメント

なんてこったい(!!)
2016年09月28日 02:19
第571話(スペシャル第2作)は、過去に発売されたビデオソフトと数年以上前のファミリー劇場放映版のみという限定された公開(放映)状況で、DVD―BOXと日テレプラス放映版では、なぜか欠番となり、今回のファミリー劇場のHDリマスター版でも同様の措置を行なわれるのではと不安を抱かれた方も少なくなかったと思われますが……? 第573話のみトシさんの長男の浩史を「ひろし」と呼んでいるのは、気になります。他の放映回では「ひろふみ」です。
2016年09月28日 23:59
トシさんの長男の名前については気づきませんでした。ゴリさんの出身地と同じく、長期放送・複数脚本家の弊害でしょうか。
いち
2016年09月29日 19:38
こんばんは。「ホームラン」での若かりし有名になる前の遠藤憲一氏とのことですが、最終回718話の犯人役も遠藤憲一氏でした。私はリアルタイムではっきり覚えていたこともあり、どちらかというと、今の遠藤憲一の姿が歳をとったなあ・・・と感じます。
2016年09月30日 00:04
最終回もリアルタイムで視聴したのですが、遠藤憲一氏のゲスト出演のことはすっかり忘れていました。再放送で後に有名になった人のゲスト出演を見るのも、私にとっては楽しみの一つです。

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