大河ドラマ『おんな城主 直虎』第31回「虎松の首」

 これは8月8日分の記事として掲載しておきます。小野政次(鶴丸)を信じる直虎(次郎法師)は、政次の指示を受け入れ、今川の命にしたがって徳政令を受け入れることにします。井伊谷が今川の直轄地になったとしても、表面上は今川に服従しつつ、徳川と結んで復興の時を待つ、と直虎と小野政次(鶴丸)は考えていました。政次の指示により井伊一族は直ちに領地を追われ、川名の隠し里に移ります。ここで直虎は、井伊がすでに徳川と通じていることを明かし、徳川が遠江に攻めてきた時に井伊は挙兵する、と告げます。直虎はここで、井伊家中で裏切り者と思われている政次が井伊のために動いていると思う、と打ち明けます。井伊家中はおおむね直虎に同意しますが、中野直之はなおも政次を疑っていました。

 今川氏真は、あっさりと徳政令を受け入れた井伊をなおも信用できず、井伊を取り潰すだけではなく、虎松(井伊直政)の首を要求します。しかし直虎は、今川が虎松の首を要求してくると懸念し、その前に虎松を三河の寺に逃がしていました。政次は龍潭寺に乗り込み、直虎を捕らえます。虎松を討ち取れない時は直虎を殺す、と政次は明言します。政次は子供を殺して虎松と偽り、直虎を連れて来て検分させます。直虎は政次の真意に気づき、その首が虎松であるかのように振舞います。今川の目付を騙すことに成功した政次は、井伊谷の城主となります。

 今回は井伊にとって大きな危機が描かれ、今川からの要求に井伊家中がどう対処するのか、緊張感のある展開になっていたと思います。やはり見どころは直虎と政次の関係で、政次を信じつつも、疑心暗鬼に陥りかけた直虎の心理は見ごたえがありました。ただ、政次の真意が井伊家中に明かされるのは政次の死後でもよかったのではないか、とも思いますが。さらに言えば、直虎が政次の真意に気づくのも、政次の死後か死の直前の方がよかったように思います。もっとも、政次の最期まで見てみないと、最終的な評価は難しいところですが。

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