大相撲九州場所千秋楽

 これは11月27日分の記事として掲載しておきます。今場所は、早々に白鵬関の独走となり、平幕の北勝富士関と隠岐の海関が食い下がってはきたものの、白鵬関は14日目に40回目の優勝を決めました。鶴竜関は全休、日馬富士関は3日目から、稀勢の里関は10日目から休場となり、けっきょくは先場所に続いて一人横綱体制となってしまいましたが(先場所は日馬富士関の一人横綱、さらに、大関で千秋楽まで出場したのも先場所に続いて豪栄道関のみ)、大逆転優勝となった先場所の日馬富士関とは異なり(まあ、豪栄道関が自滅したと言うべきでしょうが)、白鵬関は危なげなく優勝を決めました。白鵬関は千秋楽も豪栄道関に勝って14勝1敗で優勝を果たしました。

 休場した横綱3人のうち、日馬富士関については後述するとして、鶴竜関と稀勢の里関の状態は深刻で、来場所で引退となっても不思議ではありません。大関2人はともに勝ち越したものの、白鵬関にはまったくついていけない感じですが、関脇以下と横綱・大関陣の力の差はまだ大きいようですから、白鵬関が休場するか不調ならば優勝できるかもしれません。照ノ富士関は初日から4連敗で5日目から休場となり、大関には復帰できませんでした。やはり、大関昇進後に重傷を負った時に休場すべきでした。確かに、照ノ富士関が大関から陥落したくないと考えるのはよく理解できますが、まだ若いわけですから、師匠の伊勢ヶ濱親方が強引にでも休場させるべきだったと思います。一時は完全に稀勢の里関を実力で上回ったように思われ、次の横綱の最有力候補だった照ノ富士関が、このまま復調せず大関に復帰することもなさそうなのは、何とも残念です。

 関脇以下と横綱・大関陣の力の差がまだ大きいなか、横綱4人のうち3人には引退が間近に迫っている感じで、豪栄道関にはもう上がり目はないでしょうし、高安関も安定感に欠けるところがありますから、今後、白鵬関がまたしても一人横綱となり、たまに休場を挟みつつ優勝を重ねていくことになるのかもしれません。白鵬関も全盛期はとっくに過ぎているのですが、他の横綱・大関陣が上述したような感じですから、今後、数年は、全盛期ほどではないとしても、圧倒的な第一人者としての地位を保つかもしれません。

 まあ、今場所もっとも注目を集め、またたいへん深刻な問題だったのは、もちろん、貴ノ岩関にたいする日馬富士関の暴行で、最終的にどのような処分になるのかまだ不明ですが、横綱という地位の重さを考えれば、日馬富士関は相撲協会から解雇されて逮捕されても仕方のないところだと思います。日馬富士関の気性の激しさ・素行の悪さは以前から言われていましたが、横綱昇進後は、土俵上の態度からも必死に自己抑制に努めている様子が窺え、私もそうした日馬富士関の姿勢にはやや好感を抱いていました。まあそれでも、酒癖が悪いため、酒席で本性が露わになってしまった、ということでしょうか。

 この件に関しては、日馬富士関がなぜ激昂したのか、素手以外に何で殴ったのかなど、矛盾するさまざまな情報が流れてきており、情報戦が展開されているのだろうな、と思われることから、私のような外部の人間が真相を把握するのはたいへん困難です。ただ、理由はどうあれ、日馬富士関が貴ノ岩関を殴ったのは間違いのないところでしょう。どうも、マスコミなども含めて相撲協会主流派側には、「生意気な後輩」にたいするこの程度の「制裁」を大事件にしてしまった、という貴乃花親方にたいする反感があるように思います。しかし、こうした暴力行為が今でも大相撲においてはありふれていて、今回の暴行事件も氷山の一角ではないか、との疑いは強く残るので、貴乃花親方の強硬姿勢は妥当だとも思います。もっとも、八百長問題など、貴乃花親方にもその他の思惑が色々とある可能性も考えられますが。

 まあ、貴乃花親方の思惑はさておき、こうして暴行事件が表沙汰になったのですから、相撲協会には、この逆境を改革の機会としてもらいたいものです。日馬富士関が解雇となるのか分かりませんが、引退は避けられないのではないか、と思います。ここ数年、日馬富士関は満身創痍で横綱として物足りない成績だった感は否めませんから、今回の件でもう土俵に上がる気力を失っているのではないか、とも思います。ただ、日馬富士関が弱い横綱だった、との一部?の評価には反論しておきたいところです。日馬富士関は優勝9回でそのうち全勝優勝が3回、横綱として優勝5回、そのうち全勝優勝が1回ですから、横綱として水準以上だと思います。まあ、近年の大横綱である朝青龍関・白鵬関と比較すると、明らかに見劣りするのは確かですが。

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