大河ドラマ『西郷どん』第38回「傷だらけの維新」

 新政府軍と上野に立て籠もった彰義隊の戦いが始まります。彰義隊討伐には時間がかかる、と西郷吉之助(隆盛)は考えていましたが、大村益次郎の作戦により半日で鎮圧します。時代を先導してきて、「江戸無血開城」を達成して名声が頂点に達した感のある吉之助ですが、すでに時代に取り残されつつあることを示唆するような展開でした。これ以降、北陸・東北・北海道へと戦線は拡大し、新政府軍は鎮圧に1年以上を要しました(戊辰戦争)。

 この間、大村の要請を受けて吉之助は薩摩に戻り、薩摩藩の精兵を率いて東日本へと進軍します。吉之助の弟の吉二郎も従軍を希望し、戦死します。これも、名声が頂点に達するなか、吉之助の前途の暗さを予感させる展開でした。兄弟の絆や吉二郎の鬱屈が以前からもっと描かれていればよかったのですが、さすがに40回近く視聴を続けると、本作にそこまで望めないことは理解できるので、とくに不満はありません。吉之助は東京に留まらず、薩摩に帰国します。

 今回は全体的に暗いというか、吉之助の迷走が強調された印象を受けます。次回からの明治編も、こんな感じで進むのでしょうか。本作と比較対象になる『翔ぶが如く』は1990年放送で、今年(2018年)と日付・曜日が一致していますが、すでに8月5日放送分から明治編に入っており、本作は2ヶ月半ほど進行が遅れています。『翔ぶが如く』では10月14日放送分で、吉之助は大久保一蔵(正助、利通)と対立して敗れたことにより下野するのですが、本作の進行はあまりにも遅いと思います。明治編はかなり省略されることになりそうで、残念ではあります。西南戦争は2回ほど構わないので、吉之助の下野の前を少しでも多く描いてもらいたいものです。次回予告を見ると、語りが吉之助の長男である西郷菊次郎という設定のようで、これには驚きました。明治編では菊次郎が重要な役割を担うのでしょうか。

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