岩明均『ヒストリエ』第11巻発売(講談社)

 待望の第11巻が刊行されました。実に2年3ヶ月振りの新刊となります。第10巻は、紀元前337年、フィリッポス2世とエウリュディケの婚礼が秋と決定し、「王の左腕」に選ばれたエウメネスがマケドニアから去る決断をしたところで終了しました。第11巻は、マケドニアの首都ペラで、商人2名が心は脳と心臓のどちらにあるのか、尋ねて回っている場面から始まります。たまたま通りかかったエウメネスも尋ねられ、脳と即答します。しかし、商人2名によると、アリストテレスは心臓と答えたそうです。エウメネスはそう聞いても、意見を変えようとはしません。商人2名は先を歩く男性がアレクサンドロスだと思って話しかけますが、振り返った男性は顔立ちこそアレクサンドロスに似ていたものの、顔に傷があり、別人でした。心は脳と心臓のどちらにあるのか、という問題はアレクサンドロスの周囲でも話題になっており、アレクサンドロスは心臓と即答します。

 アレクサンドロスと顔立ちがそっくりの男性は、パウサニアスという名前です。パウサニアスは、マケドニアとイリュリアの中間にあるオレスティスの豪族の家に生まれました。パウサニアスには年の離れた兄がいます。イリュリア王バルデュリスはマケドニアを解体し、パウサニアスの父をオレスティスの王にしよう、と考えていました。さらにバルデュリスは、一族のアウダタをパウサニアスの兄の妻にしよう、と構想していました。しかし、兵数では互角だったにも関わらず、イリュリアはマケドニアに惨敗し、パウサニアスの父は戦死します。バルデュリスは、前年にマケドニアに勝ち、マケドニア王を討ち取っていたため、今回も勝てると楽観していました。しかし、マケドニア王は新たな若き王フィリッポス2世のもと、イリュリアに完勝し、勢力を拡大していきます。オレスティスの豪族たちも次々とフィリッポスに従属し、アウダタはフィリッポスの第2王妃となります。

 パウサニアスの兄はフィリッポスへの復讐を誓いますが、それが適う状況ではなく、ペラに移住し、オレスティス出身者たちのまとめ役になっていたオロンテスの世話になります。オロンテスはフィリッポスに取り入ろうと画策しておやり、息子の名をフィリッポスの先代の王であるペルディッカスと改めます。マケドニアに取り入ろうと必死になるオロンテスにパウサニアスの兄は否定的というか冷ややかで、その姿勢を咎められ、オロンテス家から追放されます。その後、パウサニアスとその兄は貧しい生活を送っていましたが、ある日、パウサニアスの兄は、まだ幼いアレクサンドロスが弟とそっくりであることを知ります。パウサニアスの兄はオロンテスに頼み込み、弟をマケドニア王家の護衛兵に推薦してもらうよう、頼み込みます。パウサニアスは幼少時よりどんな時でもほとんど表情を変えず、淡々とした様子です。オロンテスは同じくオレスティス出身のアンテアスを紹介し、パウサニアスとその兄はアンテアス家に向かいます。アンテアスはパウサニアスを気に入り、強引に肉体関係を結びます。それでも、パウサニアスは淡々としており、アンテアスの口利きによって護衛兵見習いとなります。

 数年後、パウサニアスは王宮の護衛兵予備に取り立てられましたが、アンテアスの「恩」に報いるものはとくにないため、相変わらず両者の肉体関係は続いていました。アンテアスの息子のレオンナトスは、そんなパウサニアスを軽蔑しています。レオンナトスは手下3人を使い、パウサニアスを襲撃させます。ペルディッカスはいないのか、とパウサニアスに問われたレオンナトスは、こんなくだらないことにペルディッカスを突き合わせるわけない、と軽蔑したように答えますが、くだらないことをしている自覚はあるのだな、とパウサニアスに指摘されて返答に詰まります。レオンナトスは、パウサニアスの腕を折り、護衛兵が務まらないようにしろ、と手下に命じますが、パウサニアスは反撃に出て、あっという間に手下3人を倒し、そのうち1人を殺してしまいます。

 紀元前343年、レオンナトスはペルディッカスとともにアレクサンドロスの「ご学友」に選ばれます。レオンナトスは、かつての因縁から、パウサニアスとアレクサンドロスがそっくりだとペルディッカスに指摘されると、むきになって反論します。しかし、パウサニアスがアレクサンドロスの別人格であるヘファィスティオンに似ているとペルディッカスに指摘されると、少し似ているかもしれない、と答えます。ペルディッカスに矛盾を指摘されたレオンナトスは、アレクサンドロスとヘファィスティオンが似ていないのだ、と答えます。ペルディッカスはレオンナトスに、パウサニアスを毛嫌いするのではなく、同じオレスティス出身者同士もっとまとまるべきではないか、と提言します。その会話の途中、ペルディッカスはエウメネスを見かけ、声をかけます。この場面はすでに5巻でも描かれていましたが、そこに至る背景が今回描かれました。相変わらず、本作の緻密な構成には感心させられます。

 その頃、フィリッポスは護衛兵のパウサニアスがアレクサンドロスにそっくりであることに気づきます。パウサニアスが王の目にとまったことを、病床の兄は喜びます。パウサニアスはフィリッポス王の獅子狩りに参加し、巨大なライオンからフィリッポスを守ろうとしますが、ライオンの顔に何か言いたげな表情を見出し、動きが止まってライオンから顔に大きな傷を負ってしまいます。幼少時から何事にも動揺せず、心がないとまで言われていたパウサニアスですが、この件で、心があったのか、と声をかける人もいました。パウサニアスの大きく傷ついた顔を見て、兄は愕然とします。兄は、弟をアレクサンドロスの影武者とし、弟が実力を発揮することでその名代として権限を手中に収め、最後にフィリッポスとアレクサンドロスを殺し、マケドニアを奪い取る、という計画を立てていました。弟は兄に、ひどい妄想と言い放ちます。兄は弟の失態に激昂しますが、それが致命的だったのか、吐血して死にます。パウサニアスは相変わらず淡々としていましたが、自分を襲ったライオンの表情がずっと気になっていました。レオンナトスは、パウサニアスの傷ついた顔を見て嬉しそうです。

 フィリッポスの第四王妃であるオリュンピアスは、フィリッポスがマケドニアの有力貴族であるアッタロスの姪であるエウリュディケを妃に迎えると知り、心穏やかではありませんでした。オリュンピアスは、エウリュディケを殺し、フィリッポスの反応を確かめることにしました。オリュンピアスは、同じくモロッシア出身の侍女であるニカンドラを使って、エウリュディケの毒殺を謀ります。エウリュディケの侍女が左利きであることを確認したニカンドラは、刀の左側に毒を塗り、エウリュディケの侍女が毒見する分には毒がなく、エウリュディケが毒の入った肉を食べるよう、工作しました。しかし、これはエウメネスに見破られてしまいます。

 エウメネスはフィリッポスに呼び出され、王宮に向かいます。フィリッポスはエウメネスに、辞めるという噂があるのか本当か、と尋ねます。エウメネスは、戦争が嫌いなのに戦いが続くことを理由に挙げます。するとフィリッポスは、自分とエウリュディケの間に生まれた息子を護り育ててほしい、とエウメネスに頼みます。これにエウメネスは、最低だな、と答えます。フィリッポスの側近たちは動揺しますが、エウメネスは冷静に、ニカンドラを調べるよう、フィリッポスに頼みます。フィリッポスと二人きりになったエウメネスは、フィリッポスにニカンドラがエウリュディケを毒殺しようとした、と説明します。フィリッポスはエウリュディケにこのことを説明した時、これが王宮だ、と警告しますが、恐怖から震えていたエウリュディケは、これくらいでは負けない、と気丈な様子を見せます。

 その夜(だと思います)、フィリッポスはオリュンピアスを呼び出します。そこには拷問を受けたニカンドラがおり、オリュンピアスはエウリュディケ暗殺計画が未遂に終わり、発覚したことを悟ります。オリュンピアスは、謀略の類ではフィリッポスに勝てるはずもなかった、と自分の迂闊さを自嘲します。フィリッポスはオリュンピアスに、故郷のモロッシアで休むよう、勧めます。しかし、オリュンピアスは、フィリッポスがモロッシアへの道中で自分を殺すつもりだろう、と確信していました。じっさい、フィリッポスは護送兵の中に暗殺者を潜ませており、道中で襲撃し始めます。しかし、オリュンピアスの方も対策を講じており、一行の中にネオプトレモスを潜ませていました。ネオプトレモスは、すでに第6巻でオリュンピアスの護衛兵として登場していました。ネオプトレモスは、暗殺者たちを次々に返り討ちにしますが、パウサニアスの顔を見て警戒し、オリュンピアスに逃げるよう促します。しかし、オリュンピアスは逃げず、それどころか、パウサニアスの顔立ちが息子のアレクサンドロスにそっくりであることに興味を持ちます。ネオプトレモスとパウサニアスが互角の戦いを続け、それをオリュンピアスが見守っているところで、第11巻は終了です。


 第11巻では、これまで登場していなかった(と思います)パウサニアスという人物が重要な役割を担いました。一見すると唐突なのですが、すでに登場していたレオンナトスやペルディッカスとの因縁が描かれ、本作が緻密に構成されていることを改めて実感しました。パウサニアスは、おそらくフィリッポス2世を暗殺した人物なのでしょうが、アレクサンドロスと顔立ちがそっくりという設定は、そのさいにどう活かされるのか、楽しみです。もっとも、少なからぬ読者が予想しているであろうように、本作のフィリッポス2世は暗殺されず、アンティゴノス1世としてアレクサンドロス死後も生き続けるのではないか、と私も考えています。フィリッポス2世が暗殺されるのか否か分かりませんが、アレクサンドロスへの王位継承は本作第一の山場となりそうなのです、どう描かれるのか、今から楽しみです。

 ただ、多くの読者も不安でしょうが、第10巻から第11巻まで2年3ヶ月も要しており、本作は完結しないかもしれません。おそらく本作の当初の構想では、ディアドコイ戦争とエウメネスの死まで描かれることになっていたのでしょうが、そこまで行く前に、アレクサンドロス3世の王位継承とその後の征服活動もあるわけで、とても完結しそうにないな、と私は半ば諦めています。せめて、アレクサンドロスの王位継承までは続いてもらいたいな、と願っています。本作がどこまで描かれるのか分かりませんが、仮にアレクサンドロスの死亡前までしか描かれなかったとしても、本作は名作と呼ぶに相応しい出来になる、と私は確信しています。


 なお、第3巻までの内容は
https://sicambre.at.webry.info/200707/article_28.html

第4巻の内容は
https://sicambre.at.webry.info/200708/article_18.html

第5巻の内容は
https://sicambre.at.webry.info/200904/article_10.html

第6巻の内容は
https://sicambre.at.webry.info/201005/article_25.html

第7巻の内容は
https://sicambre.at.webry.info/201111/article_29.html

第8巻の内容は
https://sicambre.at.webry.info/201308/article_26.html

第9巻の内容は
https://sicambre.at.webry.info/201505/article_34.html

第10巻の内容は
https://sicambre.at.webry.info/201704/article_2.html

フィリッポス2世の今後についての予想は
https://sicambre.at.webry.info/201112/article_2.html

フィリッポス2世の墓については
https://sicambre.at.webry.info/201507/article_29.html

にて述べています。

熱帯林の再生に役立っているかもしれないタマリン

 タマリンが熱帯林の再生に役立っているかもしれない可能性を報告した研究(Heymann et al., 2019)が公表されました。この研究は、1990年に森林伐採があり、2000年までバッファローの牧草地として使用されていた、ペルーのアマゾン川流域で観察した小型のサルである、クチヒゲタマリン(Saguinus mystax)と黒額タマリン(Leontocebus nigrifrons)の個体群の長期分布データと採餌データを分析しました。この研究は、人間がこの地域を放棄した後、近くの森林に生息していたこれら2種のタマリンによるこの地域の利用が、じょじょに増加したことを明らかにしました。これら2種のタマリンは、合計31種の植物から得た果実を餌としており、2000年に餌とした果実種が1種、2005年が6種、2006年が12種、2007年が16種、2008年が19種でした。

 またこの研究は、487個の植物種子の成長を1年間追跡調査しました。そのうちの47個(9.6%)の種子はこれら2種のタマリンが森林から放棄された牧草地に散布したもので、15個(31.9%)が1年以上生存し、発芽していました。残りの440個は森林に散布された種子で、そのうち82個(18.6%)が1年以上生存したまし。こうした違いが生じた原因としては、牧草地の方が利用できる光の量が多いこと、競争が激しくないこと、捕食圧が低いことのうちのいずれか一つ、あるいは複数の組み合わせと考えられています。また、調査対象地域では、これら2種のタマリンが霊長類の主要な食物資源であるマメ科植物(Parkia panurensis)の唯一の種子散布者だったため、このマメ科植物の実生(37点)の遺伝子も解析されました。その結果、これらの実生の半分以上(19点)が隣接する森林の親木(11本)に対応する、と明らかになり、タマリンによる種子散布の有効性が確認されました。

 タマリンが、果実を餌とし、隣接する森林に由来する種子を森林伐採のあった地域に持ち込んで地面に落とすことで、新しい植物や樹木が成長するようになったわけです。森林の再生によりタマリンの生態学的ニーズが全て満たされたわけではなく、調査期間中のタマリンは、隣接する森林への依存を続けましたが、人間の活動によって撹乱された森林の自然再生にタマリンが寄与できる、とこの研究結果は示唆しています。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


【生態学】タマリンが熱帯林の再生に役立っているかもしれない

 人間による生息地の撹乱に強い耐性を示すタマリン(小型のサルの一種)が、伐採された熱帯林の再生に役立つと考えられるとする研究報告が、今週、Scientific Reportsに掲載される。タマリンは、果実を餌とし、隣接する森林に由来する種子を森林伐採のあった地域に持ち込んで地面に落とすことで、新しい植物や樹木が成長するようになるという。

 今回、Eckhard Heymannたちの研究グループは、1990年に森林伐採があり、2000年までバッファローの牧草地として使用されていた、ペルーのアマゾン川流域で観察したクチヒゲタマリン(Saguinus mystax)とLeontocebus nigrifronsというタマリン類の2種の個体群の長期分布データと採餌データを用いた。Heymannたちは、人間がこの地域を放棄した後、近くの森林に生息していたタマリンによるこの地域の利用が徐々に増加したことを明らかにした。タマリンは、合計31種の植物から得た果実を餌としており、2000年に餌とした果実種が1種、2005年が6種、2006年が12種、2007年が16種、2008年が19種だった。

 また、Heymannたちは、487個の植物種子の成長を1年間追跡調査した。そのうちの47個(9.6%)の種子はタマリンが森林から放棄された牧草地に散布したもので、15個(31.9%)が1年以上生存し、発芽していた。残りの440個は森林に散布された種子で、そのうち82個(18.6%)が1年以上生存した。こうした違いが生じた原因としては、牧草地の方が利用できる光の量が多いこと、競争が激しくないこと、捕食圧が低いことのうちのいずれか1つあるいは2つ以上の組み合わせだと考えられている。また、調査対象地域では、タマリンが霊長類の主要な食物資源である植物Parkia panurensisの唯一の種子散布者であったため、HeymannたちはP. panurensisの実生(37点)の遺伝子解析も行った。これらの実生の半分以上(19点)が、隣接する森林の親木(11本)に対応することが判明し、タマリンによる種子散布の有効性が確認された。

 森林の再生によってタマリンの生態学的ニーズが全部満たされたわけではなく、調査期間中のタマリンは、隣接する森林への依存を続けたが、人間の活動によって撹乱された森林の自然再生にタマリンが寄与できることが、今回の研究結果から示唆されている。



参考文献:
Heymann EW. et al.(2019): Small Neotropical primates promote the natural regeneration of anthropogenically disturbed areas. Scientific Reports, 9, 10356.
https://doi.org/10.1038/s41598-019-46683-x

新たに発見された強靭なクモ糸を生み出すタンパク質

 新たに発見された強靭なクモ糸を生み出すタンパク質に関する研究(Garb et al., 2019)が公表されました。ダーウィンズ・バーク・スパイダー(Caerostris darwini)の巣は、既知のクモの巣の中で最も大きく、最長25メートルの糸により作られています。このクモの巣の構造的輪郭を作り出すために使用されている牽引糸は、最も強靭なことで知られる生体材料で、その強靭性はケブラー(R)の10倍に達します。しかし、ダーウィンズ・バーク・スパイダーの糸がこうした極度の強靭性(強度と伸展性の目安)を得るまでの過程は分かっていませんでした。

 この研究は、ダーウィンズ・バーク・スパイダーの絹糸腺に発現する遺伝子の塩基配列を解読し、通常と異なる絹糸遺伝子を見出しました。ダーウィンズ・バーク・スパイダーは、他のクモによって知られている主要な絹タンパク質を産生する一方で、独特な反復配列を有するタンパク質も産生し、この配列には、クモ糸の伸縮性を高めることが知られているアミノ酸の一種である、プロリンが大量に含まれている、と明らかになりました。この研究は、ダーウィンズ・バーク・スパイダーのクモ糸がひじょうに強靭なのは、この独特なタンパク質配列のためと推測しています。この研究結果は、新しい生体材料の工学的作製にとって重要な意味を持つかもしれません。以下は『ネイチャー』の日本語サイトからの引用です。


【遺伝学】 超強靭なクモ糸を生み出すタンパク質が新たに発見された

 ダーウィンズ・バーク・スパイダーというクモの糸が並外れて強靭な理由を説明できるかもしれない新しい遺伝子について報告する論文が、今週、Communications Biologyに掲載される。この研究結果は、新しい生体材料の工学的作製にとって重要な意味を持つかもしれない。

 ダーウィンズ・バーク・スパイダーの巣は、これまでに知られているクモの巣の中で最も大きく、最長25メートルの糸によって作られている。このクモの巣の構造的輪郭を作り出すために使用されている牽引糸は、最も強靭なことで知られる生体材料であり、その強靭性はケブラー(R)の10倍に達する。しかし、ダーウィンズ・バーク・スパイダーの糸がこうした極度の強靭性(強度と伸展性の目安)を得るまでの過程は分かっていない。

 今回、Jessica Garbたちの研究グループは、ダーウィンズ・バーク・スパイダーの絹糸腺に発現する遺伝子の塩基配列を解読し、通常と異なる絹糸遺伝子に気付いた。ダーウィンズ・バーク・スパイダーは、他のクモによって知られている主要な絹タンパク質を産生する一方で、独特な反復配列を有するタンパク質も産生し、この配列には、クモ糸の伸縮性を高めることが知られているアミノ酸の一種であるプロリンが大量に含まれていることが分かった。Garbたちは、ダーウィンズ・バーク・スパイダーのクモ糸が非常に強靭なのは、この独特なタンパク質配列のためであると考えている。



参考文献:
Garb JE. et al.(2019): The transcriptome of Darwin’s bark spider silk glands predicts proteins contributing to dragline silk toughness. Communications Biology, 2, 275.
https://doi.org/10.1038/s42003-019-0496-1