大河ドラマ『麒麟がくる』第34回「焼討ちの代償」

 1571年(西暦は厳密な換算ではなく、1年単位での換算です)9月、織田信長は比叡山延暦寺を攻め、焼き討ちをかけますが、覚恕法親王は甲斐へ逃亡し、武田信玄を頼ります。明智光秀(十兵衛)は信長に、全員を殺せとの信長の命に叛いて女性と子供は逃した、と打ち明けます。信長は、他の者ならば殺すが、聞かなかったことにする、と言って、今後は皆殺しとするよう光秀に命じ、その功績を称えて近江に新たな領地を与えます。足利義昭は、信長が延暦寺を攻撃して僧侶を皆殺しにしたことに激怒し、摂津晴門を叱責します。摂津晴門は義昭に、信長と断交するよう、進言します。大和での筒井順慶と松永久秀との戦いで、筒井順慶に肩入れして信長との敵対姿勢を明示すればよい、というわけです。光秀は義昭と信長の対立を避けるべく、順慶とともに堺の今井宗久を訪ねます。光秀は堺で順慶と久秀を会わせ、信長から与えられた近江の領地を譲ってまで久秀と順慶との調停を図り、久秀は光秀の意気に感じて、当面の和議を受け入れます。しかし久秀は、破壊しようとする信長と保護しようとする義昭との対立・決別は必然で、光秀も信長の側だ、と指摘します。

 今回は、信長と光秀との関係について、第三者からは良好に見え、信長が光秀を気に入り、高く評価していながら、亀裂も入りつつあることが描かれました。残り10回となったのに、まだ足利義昭が都から追放されていない状況ですから、義昭の追放から本能寺の変まで駆け足になるのではないか、と懸念されますが、信長への光秀の違和感が少しずつ描かれているので、光秀の謀反が唐突な印象を与えることはなさそうかな、とも思います。本作の信長はひじょうに承認欲求の強い人物で、それが正親町天皇と信長の関係にも影響を及ぼしていますが、光秀が最終的に信長を見限った理由も、そこに関わりがあるのかもしれません。一方で、久秀から信長と光秀との類似性も指摘されており、光秀が単純に信長への違和感を溜めていき謀反に至る、という話にもならず、複雑な人間関係が描かれるのではないか、と期待されます。。本作の視聴率は低迷していますが、話は面白い構造になっており、主要人物のキャラも立っているので、楽しめています。

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