大河ドラマ『青天を衝け』第18回「一橋の懐」

 今回は、栄一(篤太夫)の一橋家での奉公とともに、天狗党の乱が描かれました。兵の募集ではなかなか上手くいなかった栄一ですが、交流を深めて次第に信頼関係を築き、応募する者も出てきます。栄一はそれを利用して代官を脅迫し、多くの者が志願してきます。この功績を一橋慶喜に認められた栄一は、兵を維持するために一橋家の財政の充実を慶喜に強く訴えます。具体的な方策を主張する栄一に感心したのか、慶喜は栄一の提言を採用します。今回、慶喜と栄一の間に強い信頼関係が築かれたようです。

 主人公の具体的な業績があまり描かれないのに、なぜか周囲の人物が主人公を持ち上げたり、主人公と対比される重要人物を貶めることで主人公を相対的に高く評価したりする作品もありますが、本作は血洗島時代も一橋家臣時代も栄一の業績をしっかりと描いており、栄一が周囲の人物に高く評価されるようになった経緯に関しては、なかなか説得力があるのではないか、と思います。これならば、栄一が歴史上の重要人物として活躍する明治時代以降の描写もかなり期待できそうです。ただ、まだ栄一が外遊にも出ていないので、明治時代以降の描写は駆け足というか薄くなるかもしれませんが。

 天狗党の乱は、慶喜が重要人物だけに、なかなか詳しく描かれました。栄一は関東から連れてきた兵を率いて従軍し、喜作(成一郎)は天狗党首脳に慶喜からの密書を届け、武田耕雲斎は慶喜に降伏します。幕府は慶喜が天狗党残党を取り込んで幕府に害をなすと警戒し、天狗党の者たちは全員斬首されました。今回は小栗忠順(上野介)と栗本鋤雲が初登場となります。小栗忠順は幕末大河ドラマで登場することが少ないように思いますが、今回はなかなか目立っており、今後重要な役割を担うのでしょうか。

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